麻痺 ページ33
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「続いて、今試合を終えたばかりの白鳥沢の選手です。
決勝戦、お疲れ様でした」
体育館を出た後、いつも取材をしてくるテレビ局に目をつけられたせいで呼び止められてしまった。
『……ありがとうございます』
「とても白熱した試合でした。
第一セットでは見事ノータッチエースを2回も決めましたね。ひとりでサーブで点を取っていくのを、ご自身でどう感じましたか」
なんで3年生じゃなくて、2年の私に聞くんだろう。
先輩たちは優しいから何も言わないけどさ、こういうのあまりやってほしくないんだよね。
そう思いながらも、精一杯の笑顔で答えた。
『ジャンプサーブは自分の武器でもあるので＿＿＿』
取材が、ものすごく長く感じた。
全く嬉しい気分ではないのに無理矢理 平気な顔をしていたから、自分がどんな感情をしているのかも段々と分からなくなってきた。
「第五セットの最後は、新山女子エースの天内さんのスパイクが目の前を通過しましたよね。
あの時、どのように思われましたか？」
メディアは容赦なく嫌なところを突いてくる。だから私は、あまり取材が好きではないんだ。
『……そうですね、去年のインターハイ予選の時よりも遥かに強くなっていたので驚きました。
お互いプロ入りが確定しているので、数年後また戦うことになったら リベンジしたいです』
「ありがとうございます。
では最後に。来年は3年生ということで、白鳥沢のエースとして＿＿＿」
早く終わってくれ。
お願いだから、もう……
「＿＿＿以上になります。大変お疲れの中 取材を受けてくださり、本当にありがとうございました」
『ありがとうございました』
取材陣が撤収する中、私はその場に一人で取り残された。
そろそろ先輩たちと合流しないと、置いてかれちゃうな。
そう思ったのに、身体が動かなかった。
『………疲れてんのかな』
ぽつりと呟いた言葉は、誰にも聞かれることなく虚しく溶けた。
「あ、いた！Aっ！」
ぼーっとしていると、遠くから声が聞こえてきて顔を上げた。
『………白布さん、なんでここに』
駆け寄ってきた彼の後ろには、五色や川西さんもいた。
「女バレ主将から捜索願い出されて、お前を探し回ってたんだよ。
それと試合、見てたから」
目の奥がじわりと熱くなり、鼻がツンとした。
ダメだ、こんなとこで泣きたくないのに
「………とりあえず、移動するぞ」
色々察してくれたのか、白布さんは私の頭にタオルを乗せて、腕を引っ張って人目のつかないところに連れて行ったくれた。
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ゆきや(プロフ) - ワカさん» 本編を最後までお読みいただき、ありがとうございました！喜んでいただけてとても嬉しいです！！ワカ様もどうぞお身体にお気をつけてください。 (4月6日 17時) (
レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
ワカ - 私もハイキュー大好きで、これ読んでたら自然に涙が流れて来ましたwでも、それくらいこの作品は魅力のある話だと思っています。今後共体に気おつけて頑張ってください！！この作品ではお疲れ様でした！(´；ω；｀)ｳｯ… (4月4日 17時) (レス) @page50 id: 98e979a673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます！ハイキューは本当に奥が深い作品ですよね、！！同じ気持ちの人がいて嬉しいです (1月17日 21時) (レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 - 面白かったです！やっぱりハイキュー最高ですね！ (1月9日 16時) (レス) @page50 id: f275669b86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - るれろさん» わかりにくくてすみません！ネタバレさせてしまって申し訳ないて゛す……。第一章からゆっくり楽しんでいただけると嬉しいです！！ (12月4日 17時) (レス) id: 270ca5dafb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2023年11月11日 15時
