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うまくいかない ページ32

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次は全国春高でリベンジだ。


そう思っていたが、叶わなかった。







ピーッ


試合終了の合図のホイッスルが鳴る。




ネットの向こうでは、抱き合って喜びを分かち合う新山女子の選手たち。

その中には勿論、エースである天内さんがいる。






目の前で、天内さんのスパイクを取れなかった。

それは 私が彼女に負けた決定的な瞬間だった。






じわじわと、苛立ちや無念さが腹の奥から湧き出てくる。


無慈悲に転がるボールの前で、私はコートに縋るように うずくまった。


悔しくて、何度も体育館の床を拳で叩いた。








「………A、挨拶するから」


半ば無理やり起こされるような形で先輩に腕を引っ張られ、おぼつかない足取りで監督や観客席に向かった。





「応援、ありがとうございました」



「「「「「「ありがとうございました」」」」」」



私たち選手が礼をすると、2階の客席にいる応援隊やレギュラーになれなかった部員たちが拍手をした。






私はその音が聞きたくなくて、本当なら耳を塞ぎたいものだった。


拍手は、勝った者への喝采だ。

負けた者への労いなんていらない。






「……まぁ、色々言いたいことはあるが。

まずは表彰式。学校に帰ったらミーティングだ」




監督はそれだけしか言わなかった。

インターハイの時とは大違いだ。
監督だけじゃない。選手も、応援してくれた人も、笑顔の人は誰もいなかった。





表彰式のことは、あまり覚えていない。

新山女子の選手にメダルやトロフィーを渡されている瞬間だけ、切り取られた写真のように 断片的に記憶されていた。

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ゆきや(プロフ) - ワカさん» 本編を最後までお読みいただき、ありがとうございました!喜んでいただけてとても嬉しいです!!ワカ様もどうぞお身体にお気をつけてください。 (4月6日 17時) (レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
ワカ - 私もハイキュー大好きで、これ読んでたら自然に涙が流れて来ましたwでも、それくらいこの作品は魅力のある話だと思っています。今後共体に気おつけて頑張ってください!!この作品ではお疲れ様でした!(´;ω;`)ウッ… (4月4日 17時) (レス) @page50 id: 98e979a673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます!ハイキューは本当に奥が深い作品ですよね、!!同じ気持ちの人がいて嬉しいです (1月17日 21時) (レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 - 面白かったです!やっぱりハイキュー最高ですね! (1月9日 16時) (レス) @page50 id: f275669b86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - るれろさん» わかりにくくてすみません!ネタバレさせてしまって申し訳ないて゛す……。第一章からゆっくり楽しんでいただけると嬉しいです!! (12月4日 17時) (レス) id: 270ca5dafb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきや | 作成日時:2023年11月11日 15時

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