メンバー ページ26
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「ナイッサー1本」
「オーライ！」
「沙優ちゃん、右入って！」
「はい！」
『ブロックいきます、せーのっ！』
女バレに戻って数ヶ月。
若利たち3年生は白鳥沢学園を卒業し、私は2年へと進級した。
全国レベルの部活は忙しい。ピンクに色づく桜を楽しんでいる暇もなく、私たちはインターハイに向けて練習していた。
桜は散り、青々とした若葉が木を染める皐月。
大会1ヶ月前、ついに試合に出るメンバーが発表された。
「1番、内藤」
「……っ！はい！」
「2番、江川」
「はい」
うちの監督は、だいぶサバサバした性格だ。
だから、ユニフォームを渡されて感極まって泣いてしまう先輩のことなんか気にせず、淡々と発表していく。
「5番、氏原」
「は、はい！」
番号が決まった先輩たちがお互い手を握ったり、肩を抱き合ったりして静かに喜んでいる。
「8番、永井」
人数が多いうちの部活は、3年になってもレギュラー入りできないのがほとんど。
そんな中で、最後の学年でようやく試合に出られる資格を貰えることは 本当なら飛び上がってしまうほど嬉しいものだ。
「10番、森田」
3年生だけじゃない。
ここにいるみんな、試合に出たくてここまで練習してきたんだ。
「11番、長谷川」
残り一人。誰もが、自分が選ばれると信じていた。
私以外は
「＿＿＿＿＿12番、成宮」
『えっ……』
最初、ぼーっとしていることを注意されて名前を呼ばれたのかと思った。
「どうした成宮。早く来い」
『あ、………は、はい！』
最後の一人に選ばれたのは、私だった。
その場から立ち上がり、監督の手から渡されたユニフォームを受け取って戻った。
「以上だ。
今年の新山女子は以前に増して強くなっている。レギュラーだけじゃなく全員、気を抜かず練習に励め」
「「「「「「「はい！」」」」」」」
監督が出て行った後、体育館には異様な空気が流れていた。
初めてのスタメン入りを喜び肩を組む先輩。
最後の最後まで試合に出ることはなかった部員の啜り泣き。
今年のインターハイの出場メンバーで、私が唯一の2年。
その事実にじわじわと、あとから喜びが滲み出てくる。
『(………私が、白鳥沢を全国に行かせてやるんだ)』
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ゆきや(プロフ) - ワカさん» 本編を最後までお読みいただき、ありがとうございました！喜んでいただけてとても嬉しいです！！ワカ様もどうぞお身体にお気をつけてください。 (4月6日 17時) (
レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
ワカ - 私もハイキュー大好きで、これ読んでたら自然に涙が流れて来ましたwでも、それくらいこの作品は魅力のある話だと思っています。今後共体に気おつけて頑張ってください！！この作品ではお疲れ様でした！(´；ω；｀)ｳｯ… (4月4日 17時) (レス) @page50 id: 98e979a673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます！ハイキューは本当に奥が深い作品ですよね、！！同じ気持ちの人がいて嬉しいです (1月17日 21時) (レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 - 面白かったです！やっぱりハイキュー最高ですね！ (1月9日 16時) (レス) @page50 id: f275669b86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - るれろさん» わかりにくくてすみません！ネタバレさせてしまって申し訳ないて゛す……。第一章からゆっくり楽しんでいただけると嬉しいです！！ (12月4日 17時) (レス) id: 270ca5dafb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2023年11月11日 15時
