検索窓
今日:15 hit、昨日:5 hit、合計:51,084 hit

ダブル失恋 ページ24

.





五色side




「おいふざけんじゃねぇよ五色、今すぐぶっ殺してやる」



「え゛っ………ぇえええええ!?白布さん、まさかAに」



「殺す!!死ね!!!」


「おい白布落ち着けって!」





鬼の形相をして追いかけてくる白布さんから逃げ回った朝練のあと、彼を避けるようにして早めに着替えを済ませて教室に戻ったのだが……






『うわぁあああん!!どうしよう五色ぃぃ……!!』



綺麗な顔を勿体無いほどぐしゃぐしゃにして、Aが俺に泣きついてきた。



ようやく事の全てを理解した。


途端に面倒臭くなってきて、俺は乱暴に頭を掻いて溜息をついた。




「はぁ………」



『五色まで私を見捨てるつもり!?』



「そんなヒステリックになるなよ。まぁ、話は聞いてやるからさ」





彼女の話によると、こういうことらしい。



2人で放課後話をする
  ↓
いい感じの雰囲気になってきた
  ↓
白布さんに好きな人を聞かれる
  ↓
Aは いない と答えた





『だって、もし好きな人がいるって答えたら、それは白布さん以外の人が好きってことになるじゃん!!』


白布さん、のところだけを小さく言う彼女。





「あ、ようやく好き(・・)って認めたな」



『〜〜ッッ!?』




無意識でそう言ってしまったらしく、Aは大きく目を見開き 顔を真っ赤にした。





『ばか!五色のばか!あほ!』



「はぁ?だって実際そう思ってんだろ」



『そうだけどさぁ……』




彼女は机に突っ伏して、足をバタバタさせた。



これが恋する乙女ってやつか。

白布さんも実は心の中でこうやって悶えてたりしてんのかなって思うと、ちょっとかわいく見えてきた。






「白布さんにもう一度言い直せばいいだけだろ」




『無理。恥ずかしくてできない。五色が代わりに言ってきて』




「何このふたり、すげぇめんどくさいんだけど!?」

実→←カタオモイ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (85 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
255人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , しらぶ , 白鳥沢
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆきや(プロフ) - ワカさん» 本編を最後までお読みいただき、ありがとうございました!喜んでいただけてとても嬉しいです!!ワカ様もどうぞお身体にお気をつけてください。 (4月6日 17時) (レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
ワカ - 私もハイキュー大好きで、これ読んでたら自然に涙が流れて来ましたwでも、それくらいこの作品は魅力のある話だと思っています。今後共体に気おつけて頑張ってください!!この作品ではお疲れ様でした!(´;ω;`)ウッ… (4月4日 17時) (レス) @page50 id: 98e979a673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます!ハイキューは本当に奥が深い作品ですよね、!!同じ気持ちの人がいて嬉しいです (1月17日 21時) (レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 - 面白かったです!やっぱりハイキュー最高ですね! (1月9日 16時) (レス) @page50 id: f275669b86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - るれろさん» わかりにくくてすみません!ネタバレさせてしまって申し訳ないて゛す……。第一章からゆっくり楽しんでいただけると嬉しいです!! (12月4日 17時) (レス) id: 270ca5dafb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆきや | 作成日時:2023年11月11日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。