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たぶん ページ21

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白布side





「白布さん、大変です!!」



放課後の練習中、遅れてやってきた五色が大声を上げて乱暴に体育館の扉を叩いた。




「うるせぇよ五色」



「すいません。でも少し話したいことがあるんで、少しいいですか」




俺が睨んだらいつもなら怯むはずの五色が、今日はそれどころではないのか全く効き目がないようだ。

真剣な表情をした彼が、ぐいっと顔を近づけてきた。






「……仕方ねぇな、ちょっとだけだぞ」



手に持っていたボールを放り投げ、体育館の裏に移動した。




「で、何だよ。話って」



「Aが」



「はぁ!?まさかアイツがまた怪我とか」



「違います!そういうのじゃなくて、その……」




中々話を切り出さない五色にイライラしながらも、心の中で深呼吸をして焦る気持ちを抑えた。








「____Aが、白布さんのことを好きだそうなんです」



「えっ」




心の底からのクソデカボイスで叫ぼうかと思った。

けれど、あまりに驚きすぎて情けない声しか出なかった。






「本人がはっきりそう言ったわけじゃないから、もしかしたら違うかもしれないんですけど……」



「おい、違ったらふざけんなよ」




「いやでも!あいつに白布さんの話をしたら、なんか変な感じになるだとか言って顔を赤くしてたし

あの完璧主義のAが、白布さんのことを考えて悩みすぎて、サーブが上手くいかないとか言ってるんですよ!?」





「Aが、そんなことに……」





「だから俺は確信したんです!これは絶対恋だt」


遮るようにして、俺よりも少し高めの位置にある顔を片手で掴んだ。





「黙れ五色、これ以上言ったらコロス」



「い…いひゃいですしらうさん」




「というか、そもそも本人の口から直接聞いたわけじゃないんだろ。勝手に勘違いしたら俺が恥をかくことになる」



「じゃあ白布さんがAに聞けばいいじゃないですか」




「はぁ?何で俺が、お前が聞いてこいよ」



踵を返し 体育館を戻ろうとすると、五色が俺の腕を掴んで引き留めた。





「………何だよ」



「俺が先にAに告白するって言っても、そうやって逃げるつもりですか」



「は?」




俺を掴む五色の力が、少しずつ強くなる。




「白布さんもAのことが好きなら、その想いを伝えた方がいいと思います。

あいつ結構モテるんで、狙ってる男はいくらでもいますよ」



頭がカッと熱くなった。

俺は手首を捻って五色から抜け出し、背中を向けた。






「そろそろ時間だ。練習に戻るぞ」

甘酸っぱい→←謹賀



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ゆきや(プロフ) - ワカさん» 本編を最後までお読みいただき、ありがとうございました!喜んでいただけてとても嬉しいです!!ワカ様もどうぞお身体にお気をつけてください。 (4月6日 17時) (レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
ワカ - 私もハイキュー大好きで、これ読んでたら自然に涙が流れて来ましたwでも、それくらいこの作品は魅力のある話だと思っています。今後共体に気おつけて頑張ってください!!この作品ではお疲れ様でした!(´;ω;`)ウッ… (4月4日 17時) (レス) @page50 id: 98e979a673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます!ハイキューは本当に奥が深い作品ですよね、!!同じ気持ちの人がいて嬉しいです (1月17日 21時) (レス) id: 0a45871910 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 - 面白かったです!やっぱりハイキュー最高ですね! (1月9日 16時) (レス) @page50 id: f275669b86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - るれろさん» わかりにくくてすみません!ネタバレさせてしまって申し訳ないて゛す……。第一章からゆっくり楽しんでいただけると嬉しいです!! (12月4日 17時) (レス) id: 270ca5dafb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきや | 作成日時:2023年11月11日 15時

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