魔法の手 (ページ44)

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ep.44 ※誤字訂正ページ44

....やっぱり
足音、するよね？

さっきからなんとなく気にはなっていた
後ろから聞こえてくる足音

こういう時ってドラマとかだと
私が立ち止まると相手も立ち止まる..よね？

そう思い思い切って立ち止まってみると
足音はそのまま聞こえ続けた

..でも、待って、もしかして
相手はどんどん近付いて来て
私の真後ろにまで来て刺されるとか？
それとも連れ去られたり？
でもこんな事を考えたまま立ち止まっていても
仕方ない、...いっ、せーの、...

「っ、....」

思い切り振り返ると同時に私の横を
知らないスーツの男の人が通り過ぎて行った

足音は、あの人のだったんだ...

「なんだ、....っ、！」

安心して家へ帰ろうと進行方向を向くと
少し遠くの電信柱の陰に誰かが居るのが見え
その上に付いてる大きな丸いミラーには
あの男がはっきりと写っているのが見えた

でも、ここで走って逃げたらバレる..
でも...でも、どうしたら..

そう思って立ち止まっていると
電信柱の陰から男がすっと出て来て
まっすぐこっちに向かって
歩いてくるのが見え私は思わず
2,3歩後ろに後退りをしてしまった
それを確認した男は歩くスピードを上げ
早歩きでこっちに向かって来るのが分かった

「やだ、...っ、来ないで、
....っ、来ないで！！！」

JH「Aっ！！！」

「っ、！」

男「っ！...くそ、っ」

JH「待て！」

突然後ろから名前を呼ぶ声が聞こえたと
思ったら男は慌てて逃げようとし
転び私の横を走っていった人に捕まった

「っ、ホソク、おっぱ、..？」

JH「Aちゃん、警察呼んで！」

「は、はい、っ！」

慌てて警察を呼ぶとすぐに来てくれて
男を連れて行ってくれた

詳しく話を聞かせてほしいと
私とホソクおっぱも警察署へ一緒に行き
そこで警察の方はあの男はストーカーの
常習犯らしく私の前にも4回
行きつけのメイドカフェの店員さんや
スーパーの学生バイトの子
さらには病院の看護師さんなど
勝手にお気に入りを見つけてはストーカーをし
その度に捕まっているらしい

私に対するストーカー被害は証拠がなく
難しいらしいけどたまたま捕まった時に
違う女性の家から盗んだ下着を持っていた為
捕まえる事は可能らしい

警察「一応、何度も前科のある奴なので
何か起きてからではあれなので
特別にあなたへの接近禁止令は出しておきます
では、お気をつけておかえりください
ご協力有難うございました」

JH「帰ろっか、Aちゃん」

「うん、」

家までホソクおっぱは送ってくれると言い
2人で歩いて帰った