魔法の手 (ページ23)

今日:18 hit、昨日:12 hit、合計:48,707 hit

ep.23 ページ23

どう帰ったのか
分からないまま
気づいたら家に居た

よく見たらもうお風呂に入った後で
お風呂上がりで乾かしてない
まだ濡れたままのだらしない髪

さっきまではセットしてもらって
可愛くしてもらってたのに
そんなのは跡形もなくて

「...髪切ったのも、夢にならないかな、」

あり得ない事をぼそっと呟いても
返ってくる返事なんてなくて
呟いた言葉は全部床に転がってる様だった

何もする気が起きずただ部屋でぼーっと
していると部屋をノックされて
聞こえてきたのはおんまの声

母「A？お客さんよ～」

「..お客さん？だれ？」

母「チョンホソクさんって方よ
良いから早く出てらっしゃい
お待たせしてるから」

ホソクおっぱ？...待たせてる？
んん？！

意味が理解できなくて部屋を出て
階段を降り玄関を確認すると
明らかにあっぱの物ではない
若い男性の靴が丁寧に揃えて脱いであった

まさかもうリビングに..
てかリビングに居るとしか考えられないけど...

そっとリビングのドアを開けようとした瞬間
おんまに思い切り開けられ
ドアに連れられる様にリビングに連れ込まれた

「っ、ちょ、..っ」

母「お待たせしたのに..そのまま来たの？」

「...あ、」

母「全く、...ごめんなさいね？ホソクさん
帰ってきたと思ったらそのまますぐに
お風呂に入ったもので..」

JH「いえ、別に！僕は全然..
Aちゃんが見られても平気なら、笑」

「....っ、メイク、してくる」

母「何言ってるの...ただでさえ
待っててくださったのに
良いわよ、いちいち！」

JH「あ、いえ、..僕はぜんぜん..」

「..良いもん、じゃあこのままで...」

母「部屋は片付いてるの？
片付いてるなら自分の部屋に
行くのよ？ごゆっくりね、ホソクさん」

JH「ありがとうございます！
そんな、お構いなく..」

これ以上あれこれ言われる前に
ホソクおっぱを連れて自分の部屋へと向かった

「はい、どうぞ..」

JH「ごめんね、Aちゃん、急に..
無理には呼ばなくて良いって言ったんだけど
...お母さん、何だか元気がないから
話を聞いてあげてって俺に言ったんだよ」

「...そ、なんだ、..」

言わなくてもなんとなく分かるって事だよね
そりゃ我が子の事だもんね、笑

少しおんまに感謝しながら
他愛もない話をした

JH「髪、まだ濡れてる？」

「ん～..少しだけ、笑」

JH「乾かしてあげる笑」

そう言うとおっぱはドライヤーで
髪を乾かしてくれた