魔法の手 (ページ21)

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ep.21 ページ21

ホソクおっぱは
いつもの通りに
接客と同じ態度だった

ただ髪型に関しては私の意見はきっと
一切通らないのは見てわかる
私にカットの支度をするとおっぱは
少し戸惑ったような顔をしながら
テテの方を向いて話し出した

JH「そんなに伸びてないけど..
どうカットする、..かな、？」

TH「このへんまでカットで」

「っ、..」

JH「...良いの？」

TH「良いですよ、ね、A
良いでしょ？」

テテが指したのは私の口の端あたり
今ある髪の長さは肩につくくらいの長さで
それでも私にしては切った方なのに
肩につかない、ましてや首が出るほどまで
短く切った事なんてない

よほど私が驚いた顔をしてたんだろう
ホソクおっぱは鏡越しに私の目を見て
" 良いの？ " と再度聞いてきた

切りたくないよ、本当は
今のこのホソクおっぱに切ってもらった髪型
すごく気に入ってるんだもん
でもね、ここで切らないって言っても
また明日も連れて来られると思う
だから、諦めるしかないんだよ..

JH「良いの？」

TH「良いんだよね？A」

「...っ、うん、..大丈夫、..っ、」

JH「....分かった、じゃあカットする」

そう言うと本当にあっという間に
ホソクおっぱはカットしてくれて
シャンプー台まで行った
椅子がどんどん傾いていく中
ホソクおっぱが急に前屈みになり
耳におっぱの息がかかった

JH「大丈夫、短くても可愛いよ似合ってる」

「..っ、おっぱ、...」

JH「...大丈夫、Aちゃんの髪
綺麗だから短くても長くてもまとまるし
似合ってるよ、大丈夫、大丈夫」

「..有難う、」

おっぱは何度も優しい笑顔で大丈夫と
言ってくれたその言葉にすごく救われて
自然と私も笑顔になっていた

TH「....」