松田さんが大好きです!【松田陣平】 (ページ10)

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片思い同盟9 ページ10

今日は生憎なことに非番だったため、答えないことができない状況だった。

私が洗いざらい、昨日の出来事を話すと、紗奈ちゃんにすごく叱られた。

「萩原くんにそんなこと聞くなんて!ほんと、信じられない。」
相当お怒りの様子です。

「で、萩原くんはなんて言ってたのよ!」
「えっ?」
「だから、萩原くんは私のことどう思ってんのよ。」
あんなに怒ってたけど、気になってたんですねぇ。

「嫌いじゃないって。」
「はっ!?」

まぁ、そんな反応するよね。
私も聞いたとき、もっとはっきりしてほしいって思ったし。

「私決めた。萩原くんに告白する。」

「えっ。」

「何驚いてんのよ。」

いや、そりゃあ、驚いても仕方ないでしょ。
急に告白とか。
昨日失態を晒したばっかなのに。
もっといいところ見せたあとでも間に合うんじゃ……

「タイミング的にも、今言わなきゃいけない気がするの。今言わなきゃ、凄い後悔しそうで、これはきっと神様からのお告げなんだわ。」

なんでそう思えるんだろ。

やっぱり、おん……「女の勘よ!」
勝手に心読まないでください。

「でも、その女の勘が外れたらどうすんのさぁ。」
「そんなことはない!」

どうしてそう断言できるのですか。

「外れたことがないからよ。」

いや、だから、さらっと心の中読まないで。

「で、告白するとして、いつするの?」
「今日よ。」
「今日!!?」
「そうよ。何が悪い?今日しなくちゃいけない気がするよ。」

へぇー、それも女の勘ですか。

「早く準備しなくちゃ!」
そう言って、紗奈ちゃんは服を選んだり、髪やメイクを整えたりしている。

本気なんだ。

プルルル、プルルル。

うわぁ、嫌いな音だ。
「もしもし。はい、わかりました。」
電話をさっと終え、紗奈ちゃんの方へ向かった。

「呼び出し。」
「嘘でしょ……」

残念なことに、爆発事件があったらしく、非番の日だというのに、仕事をしなきゃいけなくなった。
非番の日の電話はだいたいこれなので、私にとって、非番の日の電話はとても気分を最悪にさせるものである。