ロマンスの予感5 ページ36
「なにか良い案ない〜?」
「私が決めても意味無いでしょ。あげるのはあんたなんだから。」
「そりゃ、そうだけどさぁ……」
昨日の松田さんの言葉から、チョコレートをやめて、違うものを渡そうと決めたのは良いものの、どうすればよいか分からず、結局紗奈ちゃんに相談している。
「そういう紗奈ちゃんは、萩原さんに何あげるの?」
考えるのをやめようと思い、私は話を逸らそうと話題を変えた。
「Aに言うわけ無いでしょうが。研二くんにバレたらいけないんだから。」
ふーん。サプライズでもするのかなぁ。
私も松田さんともっと親しかったら、そんな事できるのに……
でも、今私がサプライズで何かしても、迷惑なだけになりそう。
それに、バレンタインに告白したり、チョコをあげたりすることことがゴールではない。
所詮、何とも思われないだろう。
幼なじみとかだったら良いのになぁ。
昔から知ってるのと、ぽっと出じゃ全然違うし。
でも、ただの同期とか、同僚よりは有利なはずだろう。
そう考えたら、私は恵まれてるはず!!
前向きに物事を考えれば、恋だって前向きな方向に向かっていくはずよね!!!!
タラレバばかり考えるのをやめ、私は再び、バレンタインの贈り物についてを考え始めた。
結局、相談しても何も決まらず、一人悩む事になった。
松田さん、難しい課題を出してきたな……
幸い、まだバレンタインまでは早くない。
準備しようと思えば、間に合うだろう。
気分転換でもしようと、私は漫画を読むことにした。
最近全然漫画なんて読んでなかったなぁ。
中学生の頃から愛読しているこの漫画はいわゆる少女漫画で、男の子がクールだったり、婚約者が出てきたり、同居したり、まさに私の大好きな展開ばかりだ。
私がロマンチストなのは、このような少女漫画を読んだからとも言えるだろう。
恋愛要素の少ない漫画も読むけど、やっぱり心に来るのは、その少ない恋愛部分なんだよね〜。
読み進めていくと、バレンタインの話へと進んでいた。
懐かしさを感じると同時に、参考になるかもしれないと思い、他の話のときよりもじっくり読んでいった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:sena | 作成日時:2021年12月30日 0時