ドキドキ急接近4 ページ25
正月も終わり、学生たちも冬休みが終わった頃。
あれから特に松田さんとの進展はなく、「本当にルームシェアしてんのか」と言いたくなるほど距離も近づかなかった。
そんなすぐに仲良くなるものではないだろうけど、少しぐらい良いことがあってもいいのに。
やっぱり、運使い果たしちゃったのかな?
仕事も本格的に頑張らなくてはいけない。
だるいなぁ……
「呼び出された理由はわかってるだろうな?」
「はい……」
ヤバイよ!ヤバイよ!
落ち着け、AA。
まだ決まったわけじゃない。
今私は、偉い人に呼び出されたところ。
大体察しがついている。
たぶん、異動についてだ。
「そんなに怖がらなくてもいい。チャンスを与える。」
「松田さん、約束しましたよね!?」
「なんだよ急に。」
「家賃を私が高く払う代わり、私に爆弾について教えてくれるって。忘れてませんよね。」
私は松田さんに何があったのかを話した。
「別にいいんじゃねーの。」
「どうして!松田さんと別れちゃうんですよ。」
「いつかは別れるだろ。それに、俺も、もうそろそろ異動したいし。」
松田さんは、タバコを吸いにベランダへ向かっていた。
嘘、なんで?
松田さんが異動って……
そりゃあ、いつかは移動するときが来るけど、早くない?
一応、爆処のダブルエースなわけだし。
もしかして、他の部署に好きな人がいるとか?
ダメ、ダメ。
何でもすぐ恋愛に繋げない!
松田さんは、私みたいに恋愛脳じゃないんだから。
萩原さんの爆弾事件についてなら、犯人はもう捕まってるし、やっぱり……
そんなことはない。
まさか、真犯人を追うとか?
でも解決してるんだよね。
考えれば考えるほどわからない。
松田さんが行きそうなのはやっぱり刑事部の特殊犯捜査かな
もし異動するなら、松田さんが行きそうな特殊犯をお願いしようかな?
刑事って楽しそうだしいいかも!
でも人気の部だからなぁ。
私はどの部署でも、雑用に回されそうだな。
それに、ほぼ左遷みたいなもんだし。
下手したら辞めなきゃいけなくなるんじゃ……
頑張ってこのまま機動隊をキープしておこう。
でも、松田さんがいなくなったら意味がないんだけど。
そのときは、そのとき。
明日は明日の風が吹くはず。
私も松田さんと一緒異動したらいいのよ。
まずは、私の異動を阻止するのよ!
そのためにも、松田さんに教えてもらわないと!
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:sena | 作成日時:2021年12月30日 0時