最高のプレゼント10 ページ21
ついにこの日がやってきた……
街はイルミネーションで飾られ、恋人たちが騒ぎ、子どもたちはプレゼントを楽しみにしている。
そこら中でクリスマスの定番曲が流されその大体が恋人とどうのこうのというものだけど、私は悲しく一人ぼっち。
そう、クリぼっち。
毎日というのはあっという間なもので、一週間が終われば、その後もまた一週間があっという間に過ぎていく。
もう年越しだ。
「クリスマスぐらいは楽しもう。」そう思い、奮発して、七面鳥や、ケーキを買ってきた。
が、悲しいことに私は食べる相手もいないので、買ってきたものもかなり残ってしまった。
紗奈ちゃんは今頃、萩原さんとクリスマス楽しんでるんだろうなぁ。
神様、来年こそは彼氏ができますように。
クリスマスだから、サンタさんか。
サンタさん、私へのプレゼントは彼氏でお願いします。
今年は、一人なんだから、思う存分楽しめばいいか。
そう思いながら、テレビを見ながら、クリぼっちを楽しんでいたときだった。
玄関の方で物音が聞こえた気がした。
いや、確かに聞こえた。
それと同時にテレビでは速報が流れていた。
米花町近くで通り魔が女性を殺害。現在逃亡中か。
米花町ってここ。
よくあることだけど、これまで重なると、恐怖でしかない。
最近は悪運だから、襲われてもおかしくない。
武器!武器!武器!
私は両手にフライパンを持ち、備えていた。
かかってきなさいよ、通り魔!
私、警察なんだから!
足音がどんどんこちらへと近づいてくる。
そして、ドアが開いたその瞬間。
「お前、何やってんだよ。」
「マヂださん!?」
神様、いや今日はサンタさんでしょうか。
サンタさん、これはあなたからのプレゼントなのでしょうか?
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:sena | 作成日時:2021年12月30日 0時