松田さんが大好きです!【松田陣平】 (ページ2)

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片思い同盟1 ページ2

「キャ～!今日も松田さんかっこいい!!」
「うるさい!今は食事中よ!食事中!!ってか何盗撮してんのよ!松田くんの方を見ない!変に注目されてるじゃない!」
紗奈ちゃんにそう言われだけど、やっぱり松田さんの方を見てしまう。
私と松田さんは同期で同じ教場で今はお互い機動隊の爆発物処理班で働いているんだけど……
これってやっぱり運命じゃない!?
そう思ってるのは私だけだと思うけど。でも、私にはどうしても運命だと思えてしまう。

松田さんと初めて出会ったのは、私が中学二年生、松田さんが高校三年生の頃。
一目惚れだった。萩原さんと帰り道、アイスを食べいてた姿に。
すれ違っただけなんだけど、何だか私の心にビビッときた。
それ以来帰り道に松田さんがいないか、ワクワクしながら帰っていた。

次に会ったのは半年後で二年の三学期のとき。
た・ま・た・ま!松田さんと同じ高校を受けようと、学校見学に行ったときだった。
とは言っても、制服でどの高校が分かってたんだけど。
どうせ入学しても、松田さんはそのとき大学生。「会うことはないだろう」と思っていたら、
まさかの再会!

そのまた次の再会は警察学校!しかも同期!そこで初めて名前も知った。

これは運命と思うのはだめなんでしょうか、神様。
私の心は中二のときから松田さんのものなんです。

「機動隊は松田君が入るの知ってて、入ったんでしょーが。」
「紗奈ちゃん!私の心の中読まないでくれます?」
「私は松田君より萩原君派なんだけど、Aが好きになったのが、萩原君じゃなくて幸いだわ。もし好きになられたら、一生ストーカーされそうね。可哀想に、松田君。」

ったく!ホント失礼しちゃうわよ!ストーカーはちょっと否定できないけどさ。

私をストーカー呼ばわりする萩原さん派のこの子は私の上司の天海紗奈。
一応上司だけど、お互い高卒同士、面食いという共通点があり、家賃が安くなるという理由で、ルームシェアもしている程の仲良し度。
親友と言っても過言じゃない。ってか普通に親友。
4歳差だし、松田さんや萩原さんとは同い年だから、年の差もそんなに感じない。

恋のライバルでもないので、安心なんです。
二人で片思い同士、片思い同盟なんかも組んじゃってます。

　