兄ちゃん、ごめんね。 (ページ5)

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五話ページ5

時刻は夕方五時・・・チャイムはとっくに鳴っていたのだが、夕暮れの公園にはオレと一真、愛花ちゃんが残っていた。

愛花ちゃんのプリキュア話を聞いて数分たち、男子であるオレらが飽きていたとき、急に愛花ちゃんが両手を合わせて言った。

「カッコよかったねぇ、優也くんと一真くん！わたし、そういうことするとママが怒るからできないんだよね」

褒められて素直に喜ぶオレとへらへら笑う一真。コイツはイケメンってやつだから、慣れてるんだなきっと…。

「そうなんだ。そーいえば愛花ちゃんまだ帰んなくていいの？？」

愛花ちゃんの褒めにすかさず答え、時間を心配した一真が聞いた。

「大丈夫。ママ、新しいパパと仲良しだから愛花がいなくたって平気なんだって」

「ふーん…」

少し悲しげに言った愛花ちゃん。漕いでいたブランコから飛び降りて背を向けて黙りこんでしまった。

「それじゃーオレらも帰る？」

「うげ、オレ帰りたくないな。帰ったら母さんうるさそう」

「そっか、じゃあしょうがないね…わたしも帰りたくないけどそろそろ帰ろっかぁ」

「それもそーだな」

そろそろ帰ると言った一真と帰りたくないならオレと愛花ちゃんはその後公園の前で別れてそろぞれ帰っていった。