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A side
センラがお風呂に入っている間、ずっと一人で考えていた。
うらたはいつも通りの時間に帰ってきて、何もなかった。
センラは…帰ってくるのが遅かった。いつもは残業なんてしないし、あったとしても持ち帰ってくる。
しかも夜ご飯食べるの遅いし、全然食べてない。飲み会?? …浮気?
いや、センラに限って…
どうせ女の子に誘われてだろ。いつも断るはずだけどなぁ…しぶといなぁ、それかセンラが?…なんて。
そう思って、センラの分のご飯は少しいつもと違う味にした。帰ってこなかったからっていう理由だから、後で調味料追加しただけだけど。
ごめんね坂田。巻き込んだだけだよ。()
「はぁ…」
センラとうらたがモテているのは重々承知だ。バレンタインであの量の本命チョコをもらってくるのだから。
でも…やっぱり、私だけを見てほしい、私は一人に絞るなんてできない、二人に愛されたい…
そんなことを、ついつい考えてしまう。
がちゃっ。
せ「はぁ、気持ちよかった……って、まだ起きてたん?12時回ってるで〜、」
センラの声に、ふと現実に引き戻される。
あ「あ、うん、ありがとう…センラも早く髪の毛乾かして寝て、」
濡れた髪も火照った頬も色っぽいな…
せ「…やだ。」
あ「え、?」
いやまって。意味分からん。
せ「Aに乾かしてほしい…」
前言撤回、可愛い。可愛すぎる。
あ「しょうがないなぁ、だったらベッド座って。そのまま寝てほしい。」
センラの部屋、かぁ…
結構久々だな、センラの部屋入るの。基本うらたもセンラも向こうから来てたもんな、私の部屋に。
せ「うん♪ ドライヤー持ってくから、先僕の部屋行ってて!」
なんだよ…かわいすぎる…
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作者名:sen_re: | 作成日時:2018年8月12日 4時