夜の王様【文スト】

5夜 ページ6

Aside






太宰「大方、施設の人は虎の正体を知っていたが君には教えなかったのだろう、君だけが解っていなかったのだよ…
君も『異能の者』だ
現し身に飢獣を降ろす月下の能力者______」


虎の目がギラりと光った
次の瞬間治に虎は襲いかかった


虎(敦)「オォォォォォォォォォォォ」


治はひらりとそれをかわした
それを見た虎は何を思ってか俺に襲いかかった…
ん？俺…


A｢え!?俺!?嘘でしょ〜、無理だって〜｣


太宰｢大丈夫かい？A？｣


A｢治!!パス！｣


太宰｢は!?…もう…Aを守って獣に喰い殺される最後というのも中々悪くはないが…だが君では私を殺せない」


『異能力【人間失格】』


治の指先が敦くん…基虎に触れた
虎の姿が変わっていき敦くんに変わった


太宰「私の能力は______あらゆる他の能力を、触れただけで無効化する」


A｢俺のは出来なかったけどね！｣


敦くんがフラっと倒れて治の肩に寄りかかった


太宰｢．．．．．．．．A以外の男と抱き合う趣味は無い｣


．．．．え？治．．．きっも←
そして敦くんをパッと離した


A｢．．．治って俺の事どう思ってんの..？｣


太宰｢え？恋愛対象として愛してる！｣


A｢．．．ごめん、聞きたくなかった泣｣


A｢だいたい俺男じゃん！｣


太宰｢？ Aはそこら辺にいる女の子より可愛いよ笑｣


くっそ…いけめんが！
そんなことを思っていると足音が聞こえてきた


国木田｢おい、太宰｣


太宰｢ああ、遅かったね．．．虎は捕らえたよ｣


え、なにダジャレ？
．．．ごめんなさい、もう雰囲気壊さないから許して←


国木田「…！その小僧……じゃあそいつが」


太宰「うん、虎の能力者だ 変身している間の記憶がなかったんだね」


国木田「全く______次から事前に説明しろ、肝が冷えたぞ」


そう云いながら独歩くんは渡された紙を治に向けながら頭を掻いた


国木田「おかげで非番の奴らまで駆り出す始末だ、皆に酒でも奢れ」


国木田｢更にAにまで迷惑を掛けたじゃないか．．．｣




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