先輩のいじわる (ページ27)

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「ありがとうございましたー！」

カナヒョンが大きく手を振る

ナアヒョンも負けじと振ってて、面白い

ココは小さく、でも、満足そうな笑顔で手を振る

アランは普段のクールさを微塵も感じさせない笑みを浮かべて見回してる。もちろん手を振りながら

アマヒョンは、両手でぶんぶん振ってまだ元気が有り余ってそう。けれど、優しい目をしている

キュウヒョンはファンサに答えてる。あ、ウインクした

僕はといえば、大きく振ってる人たちよりもやや控えめに手を振る

辺りを見回していた、その時だ

黒ずくめの人たちを発見した

サングラスにマスク、帽子など

…なんか怖い

不審者にしては無駄に明るく染められた髪色のおかげもあり余計怖い

ずっと見ていたせいか、こちらに手を振っていると勘違いされて、手を振り返された

おどろいた

しかもとても元気だったり控えめだったり、元気なやつを抑えながら振ったりと、結構個性豊か

楽しい人達だな

不審者と思ったのは早合点だった

そう期待を込めてニコリと笑ってやった

自分に対して、しっかりしろ、と言いたかったのもあったのである

そこから別の場所に手を振る形で視線を外した

ステージから降り、控室に戻る

「疲れたね、でも、楽しかった」

カナヒョンがしみじみそう言う

頷いて寄り添う97Lineに笑みが溢れる

SUNRISEという一緒のチームだから、思うところがあるのだろう

MOONLIGHTもチーム内の最年長、ナアヒョンにココとアランがニコニコと笑顔を向けている

僕は、そんなみんなを見て、マネージャーのイアヒョンに笑いかける

イアヒョンも満足そうだ

そんな時、コンコン、と、部屋がノックされた