先輩のいじわる

25 ページ25

ここでトークタイム

いやー、緊張した


「ヒョン、『双方』、お疲れ様でした」


ココが水を持ってきてくれた


「ありがとー！緊張で喉カラカラだったよ」


そう言ってトークを任せ、ちびちびと水を飲む


「名物出た」


ナアヒョンがそう言った

名物とは


「ちびちび飲むのが可愛いんだって」

「アランはエスパーかなんかなの？あと僕は可愛くないよ。可愛い枠はココじゃん」


マンネだし可愛いし…なんでブツブツ言いつつ、ぺットボトルの口につけたまま少し拗ねる


「はいはい」


そう言って手を伸ばしてきたアランに少し身構え、何をするのかと思えば頭を撫でられた


「子供扱いすな」


その手からひょいと抜け、蓋をしたペットボトルを裏方の人に渡し、近くにいたアマヒョンの後ろに隠れる

後ろから腕を回し、腰に巻きつける

巻きつけた手を握り返してくれるあたり、僕よりアマヒョンの方が可愛いと思うんだけど

犬みたいで可愛いよ、うん


「キュウ〜、ホルがくっついたんだけど！可愛い〜！」

「さすが犬。リーダーに忠実だな」

「ちょっと！笑わないでよ！」


可愛い口喧嘩がこのまま続行されてしまう予感がして、回していた腕をほどき、アマヒョンの後ろから出る

カナヒョンとナアヒョンがうるさくふざけあってるし、アランとココは何かを話していた

さすがマイペースコンビ

頭を抑えた

困った年上だな、なんて思いつつ、軌道修正

そんなこともありお母さん、なんて言われる時もある

ココア中毒者の母ってどうよ

26→←24

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す