１２６ 親から親代りへ ページ35
エンデヴァーside
ＡＦＯ「まさか十何年もここにいるとは思わなかったなぁ」
目の前で、不敵な笑みを浮かべる敵。
エンデヴァー「出られるとでも思っていたのか」
ＡＦＯ「ふふ。弔たちが勝てば、あるいは、ね」
歪んだ口元からは、底知れぬ不気味さが漂う
ＡＦＯ「それで、引退した元Ｎｏ．１の２人組が僕に何の用かな」
エンデヴァー「これといった用事はない。が、貴様に多少の報告でもしようと思ってな」
俺は数年前にヒーローを引退した
ＡＦＯ「ああ、年数的に、意趣ちゃんのお子さんの話かな？」
オールマイト「相変わらず察しだけはいいようだな」
ＡＦＯを睨みつけるオールマイト。
エンデヴァー「彼は雄英に入った。貴様らのような醜悪な敵を倒すヒーローになるためにな」
Aの子が産まれた時、伴侶である鷹と抱き合い、笑い、嬉しがる彼女を見て
自分が、どれ程のものを奪ったか
どれだけ、彼女が苦しかったか
この２点を、改めて痛感した。
ＡＦＯ「酷いご報告だね。仮にも僕は意趣ちゃんの親代りだよ？ どうせなら
エンデヴァー「寝言は寝ながら言え。もしくは言うな。それと、意趣などという存在はもういない。荼毘もな」
Aと燈矢は、もう、そんな名前は持っていない。
ＡＦＯ「おっと失礼。僕の中じゃ２人は敵なんだ」
ＡＦＯ「それで？ 言いたいことはそれだけかな？」
エンデヴァー「ああ。
ＡＦＯ「酷い言い草だねぇ。彼女に認められたのかい？」
エンデヴァー「なんとかな。燈矢は、まだ少し蟠りを残しているが」
オールマイト「彼については、彼女たち家族に監視をしてもらっている。個性が使えなくなったわけでもなく、路地で焼死体をつくっていた前科があるからな」
ＡＦＯ「一件落着、とでも言いたいのかな？」
エンデヴァー「貴様の受け取り方次第だ」
こいつの語りかけるような口調は、家を出た頃のAの心に響きまくったことだろう
絶望から救うヒーローのように錯覚させる
エンデヴァー「残りの人生、せいぜい楽しく生きるといい」
ＡＦＯ「十数年前も同じようなこと言われたなぁ」
そう言い放ち、俺たちはタルタロスを出た。
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ふふ - 最高でした✨ (2022年1月6日 22時) (
レス) @page37 id: 74f03c815b (このIDを非表示/違反報告)
せみねこ - 弥悪さん» お読みいただきありがとうございます！！ホークスも荼毘も素敵なキャラですよね！！原作でこの２人が出てきた瞬間、私はハイテンションに陥ります……。別作品の「鷹使い」シリーズもよろしくお願いします！！ (2020年4月30日 6時) (レス) id: 1e31f5137d (このIDを非表示/違反報告)
弥悪 - 完結おめでとうございます！今日見始めて最後まで読みましたが……最高でした！私ホークスも茶毘も好きだから2人の絡みを（ちょっとだよ？？）ニヤニヤしながら見てましたw別作品でも頑張ってください！！！ (2020年4月29日 23時) (レス) id: fe502d7723 (このIDを非表示/違反報告)
せみねこ - asasdaさん» ありがとうございます！！ いつもだなんて、嬉しいです！！照れます！！別作品の方もよろしくお願いします！！ (2020年4月23日 6時) (レス) id: 1e31f5137d (このIDを非表示/違反報告)
asasda(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!!いつも楽しみにしていました。次の作品も楽しみに待っております (2020年4月23日 1時) (レス) id: ef00994d6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せみねこ | 作成日時：2020年3月12日 23時
