【刀剣乱舞】完全装備で挑んでみた。【ブラック本丸】 (ページ4)

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しばらく待ったが誰も来ない。

どうやら手入れ部屋では手入れが行われているようだ。資材は政府持ちだし審神者に手入れされなくて済むからだろうね。

でもおそらく手入れされているのは軽傷か中傷だろう。重傷は時間がかかるから後回しにしてくれ、心優しい神様ならそう思うのかもしれない。

クソ、なんで手伝い札は支給されないんだろう。

「審神者様、装備を外されては？そんな格好では警戒されてしまいます」

『ん...外した隙に天井裏にいる鶴丸国永さんに殺されそうだからやめておくよ』

ガタガタッ

ちょっとおちょくったら急に慌てだした鶴丸国永さん。バレてないとでも思ってたのかな。

「何で分かった…」

『んー、傷はないようだね』

「話を聞け。
...まあ俺は審神者に気に入られて、っなんでもない」

『なるほどね』

※気に入られていた一部の刀は無事※

ってことか。心の健康面は知らないけど。

『鶴丸国永さん、刀はどうした』

そう言うと急に顔を苦しそうに歪めた。

※審神者に刀を取り上げられた刀剣がいる※

そういうパターンね。鶴丸国永さんの反応わっかりやすいなぁ。審神者さんは心配よ。
よっし、シュンとしてる鶴丸国永さんが綺麗だから頑張れそうな気がするよ。

『オーケー。
ちょっと調べてみるから待ってて』

「さ、ささ審神者様?!?! まさか...っ」

目を閉じて、意識を集中させる。3日間で調べた情報をフル活用して神気を感じる。ここの刀剣って意外と多いから疲れる。

二十分くらいで見つけれるといいなぁ。

*

『___っふぅ.......えっ何で鶴丸国永さん泣いてるの?! こんのすけ、お覚悟？』

「えっちちち違います審神者様ぁああ」

分かってるよ。そういう意味を込めてこんのすけの頭を撫でる。金属でごめん。

鶴丸国永さん(名前で呼ぶな、と言われる可能性がある為フルネーム)はポロポロと綺麗な雫を無防備に落としている。

儚い。

『落ち着いたら探しに行くか。大体の場所は分かったから』

「流石です審神者様、普通は出来ても数時間かかりますよ…」

こんのすけと雑談をしていると襖に影ができた。背丈からして短刀だと思う。
開けようとして躊躇しているようだ。

しばらく気付かないフリをしたが、結局何かを置いて去っていった。

襖近くに鶴丸国永さんが居る為、隣を通らなければならない。

まあ武器は持ってないしな。

『失礼』

ギュッ

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