親友に彼女取られた。【男主】 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:96,592 hit

3 ページ3

.

入学してから二週間が経った。

俺は運がイイらしく、出席番号は前後だったが、席は一番前と一番後ろで離れた。

更に、俺の隣の席になったのは小学校の頃引っ越した悠人(はると)で、話が弾み仲良くなった。

ハルは昔から変わってない。

まあ変わってないって言っても、
昔からチャラかったからちょっとピアスの穴がチラチラ見えて髪の毛が明るくなってるぐらいで、
話し方とか遊びが好きなとことかは変わってないってことだ。

ハルも何かを察してくれて俺がアキを避けてることに気を使ってくれてる。

意外に繊細で優しいヤツなんだよ。

「A、俺っ....! 」

『___あ、ハルー、はよバイト行こ』
「...お、おー」

思ったよりしつこいな。

あ、そうそう。俺とハルは飲食店でバイトを始めた。ハルの中学校のころの先輩がそこで働いてて、俺らを推してくれたらしい。

両親が結構給料の良い仕事に就いてるから俺意外と裕福な家庭で、借りてくれたマンションは綺麗だし広いし学校から近いし防音室もある。勿論そこは俺の自室にした。
.......ほら、察せよ。ヒント、女。

その飲食店は自転車で20分圏内だし、賄いも出る。

オマケに、サッカーのグラウンドが近いからサッカーも続けられそうだ。

ヤバイ。恵まれすぎてヤバイ。

あぁー、勉強だけはちゃんとしてて良かった。母さん達快諾してくれたし。

偏差値そんな高くないとこ選び放題だし。

.......あれ、更に謎だ。何故アキは此処に来たんだろう。まさか___

近くの女子高目当てか！

確かにそう考えると分かる。
女を嫌いな男は希少だ。

近くに女子高が近いとこなんて此処くらいだしな。

だけどアキは彼女をめったに作らない(時々押し切られて何人かと付き合っていたが)

じゃあ、...違うかな。うーん。

「A～、おーい」
『んっ、どした？』
「いやボーッとしてたからさ」
『ごめん、何でもないよ』
「.......そっか」

ピコンッ

来栖秋A

ピコンッピコンッ

来栖秋家行くから

来栖秋待ってるから

はぁ...また来た。

多分俺の家は、姉さんから情報が漏れているんだと思う。何故か小さい頃から仲が良くて少し嫉妬したこともあったくらいだから。

今でもLINEで繋がってるっぽいし。

うーん。

........まあ帰り遅くなるしすぐ帰るだろ。

.