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｢お邪魔します…｣
彼の家にお邪魔したのは2度目だ。昔、看病しに来た時以来来たことはないから、なんだか緊張する。
キ｢ごめんね、部屋汚くて…。なんかほんっとに必要最低限のことしかできてなかったからさ…笑｣
…たしかに。前に来た時より、少しだけど部屋が散らかっている印象だ。かと言ってすごい汚いわけじゃないから、特に気になりはしないんだけど…。
｢でも、お願いが泊まって行って欲しいって…どうしたんですか…？｣
キ｢そりゃあ決まってるでしょ。…Aちゃんが居るって、実感したいからね。｣
少し照れくさそうに呟く彼に笑みがこぼれる。嬉しかった。こんな自分勝手なことしておいて、最低だと思う。それなのに、こんなに優しく接してくれる。
｢…どうして、キヨさんはそんなに優しいんですか｣
キ｢優しくないよ？｣
｢優しいです。…だって、あんな我儘なことして、1年間も失踪に近い形で居なくなったのに…なんで…｣
うーん、と少し唸るような仕草を見せたあと、彼はあの時と同じ優しい瞳で、私を見た。
キ｢嬉しいから。Aちゃんが居てくれるだけで。空白の1年間だって、Aちゃんを忘れたことはない。それくらい、俺にとって大切な人なの。｣
顔が赤く染まっていくのがわかる。それを見て彼はにやにやしながら私の頬にそっと触れた。
キ｢ほんっと、Aちゃんって可愛いよね。可愛いだけじゃないけど。…本っ当に良かった。Aちゃんとまた会えて…まぁ、会えるまで探してたけど。｣
｢キヨさん、…私は、キヨさんが大好きです。｣
今度は彼が顔を赤く染める番だった。そんな様子が可愛くて、ついつい笑ってしまう。
キ｢もー笑うなって！カッコつけれたのにさぁ…笑｣
｢ふふっ、何もしなくてもキヨさんはカッコイイです｣
キ｢あーもう！そういうとこだよ！？笑｣
｢どういうとこですか！？笑｣
…久々のこのやり取りが、ものすごく楽しかった。1年という空白は簡単に埋まることはないだろうけど、このまま、2人で進みたいって…強く思った。
ソファに2人して寄り掛かり、彼は私のことを抱きしめて離さない。その温もりが温かかった。
｢…ありがとう。キヨさん。｣
なんとなく、そう呟いた。彼は突然のことで不思議そうに私の顔を覗き込んだ。
｢…ふふっ、なんでもないです。｣
そう言って再び抱きしめる。今は、ただ。幸せを噛み締めていたかったから。この温もりを。
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まい(プロフ) - ゆーみさん» 有難いコメントありがとうございます!!そう言って頂けるととても励みになります✨ (2022年2月12日 12時) (
レス) id: 3f0b5755f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - コメント失礼します。涙ボロボロです…!!後半ずっと泣いてます。何回でも見れるし何回でも泣けます。主さん素敵なお話をありがとうございます☺️❤️ (2022年2月12日 4時) (レス) @page28 id: d6e3ec51cc (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - しぇりーさん。さん» フォローありがとう！！ぜひ仲良くしてやってください🥰 (2022年1月6日 23時) (レス) id: 3f0b5755f1 (このIDを非表示/違反報告)
しぇりーさん。(プロフ) - 分かりました！！私しぇりい。何とかかんとかって名前なのでフォローされてたらこいつなんだな！って思ってください！ (2022年1月6日 22時) (レス) id: 5b068073c0 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - しぇりーさん。さん» 確かにupするのは勇気入りますよね💦ゆっくり待ってます！Twitterはただの推し事垢なんですがいいですかね？笑 でしたら私のページに書いてあるのでそちらからチェックお願いします🙇⋱ (2022年1月6日 13時) (レス) id: 3f0b5755f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まい | 作成日時：2021年11月6日 20時
