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＿キ｢え…今、なんて…｣
｢生き別れのお兄さんが…いる、って…。｣
嫌な予感がしたけど、それはすぐに消された。その文のすぐ下に書かれているお兄さんの情報は、何ひとつとして彼には当てはまらない。
｢…名前とか書いてあるけど、全く身に覚えがない人だなぁ…。誰、なんだろ…。｣
彼が私の方の手紙を覗き込む。それに合わせてその情報が書いてあるところを指さした。
キ｢え、まっ、て…その名前…｣
｢え、キヨさんご存知ですか…？｣
＿＿キ｢…うっしーの、本名だ…｣
｢え。うっしーって、この前の…牛沢さん、ですか…？｣
時が止まったような気がした。まさか、こんなにも身近に生き別れのお兄さんがいたなんて…。ましてやキヨさんのお友達。こんなこと信じられるわけがなかった。
キ｢…そう。でもこの本名はうっしーだ…。ちょっと待って、うっしーに連絡してみる…！｣
牛沢さん、って…この前のメガネかけた方であってる、よね…？その方と、兄弟…？
キ｢…あ、うっしー！？うっしーって生き別れの妹がいたりする！？…あぁ突然でごめんなんだけど…｣
…すごい、直球で聞いてる…。でもあの日、牛沢さんにも会った時、お母さんは何も言ってなかった…。もしかして、お母さんも気づいてなかったのかも…。
＿＿キ｢…うん。ありがと。うん、じゃあ。｣
｢…どう、でしたかっ…？｣
キ｢分からないっ、て…。ただ、うっしーもお母さんとかに聞いてみるってさ。…うっしー、お姉さんがいるのは確かだけど…。｣
部屋に沈黙が訪れる。
キ｢Aちゃん。｣
｢…え…？｣
キ｢おいで。｣
彼は手を広げて微笑んでいる。私は少しだけ躊躇いながらその胸に飛び込んだ。
キ｢…不安なことも、多いよね。ましてや生き別れのお兄さんがいる、なんて事実も。でも、それでも俺は居るから。ずっとそばに居るから。頼って。｣
｢…キヨさん…。｣
…確かに、不安じゃないと言ったら嘘になる。それに、まだまだこれから待ち受けているものもあるだろう。それこそキヨさんを頼ることになるだろうし…。
キ｢一緒に乗り越えるために俺がいる。もっと、甘えてもいいんだよ。ね？Aちゃん。｣
彼の抱きしめる力が強くなった気がした。それに応えるように私も強く抱きしめ返した。すると彼は、少し安心したかのように、私の耳元で微かに笑っていた。
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まい(プロフ) - ゆーみさん» 有難いコメントありがとうございます!!そう言って頂けるととても励みになります✨ (2022年2月12日 12時) (
レス) id: 3f0b5755f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - コメント失礼します。涙ボロボロです…!!後半ずっと泣いてます。何回でも見れるし何回でも泣けます。主さん素敵なお話をありがとうございます☺️❤️ (2022年2月12日 4時) (レス) @page28 id: d6e3ec51cc (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - しぇりーさん。さん» フォローありがとう！！ぜひ仲良くしてやってください🥰 (2022年1月6日 23時) (レス) id: 3f0b5755f1 (このIDを非表示/違反報告)
しぇりーさん。(プロフ) - 分かりました！！私しぇりい。何とかかんとかって名前なのでフォローされてたらこいつなんだな！って思ってください！ (2022年1月6日 22時) (レス) id: 5b068073c0 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - しぇりーさん。さん» 確かにupするのは勇気入りますよね💦ゆっくり待ってます！Twitterはただの推し事垢なんですがいいですかね？笑 でしたら私のページに書いてあるのでそちらからチェックお願いします🙇⋱ (2022年1月6日 13時) (レス) id: 3f0b5755f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まい | 作成日時：2021年11月6日 20時
