＊ ページ14
連絡を入れたらすっ飛んで来た先生方は、
みんなその小太りのパーカー男を探しに。
「佐久間は、阿部先生が送って行って
あげて下さい。」なんて、
言われなくてもそのつもりだった。
蓮加には強めに背中を叩かれた。
やっぱりこいつ、分かってる...よな？なんで？
静かな住宅街を二人並んで歩く。
白い肌をさらに青白くさせて、
大介はまだ呼吸を不安定にさせたままだ。
繋ぎたいその小さな手は、離れている。
佐「阿部ちゃん先生、」
阿「ん？」
校外で、二人きり、
さっきあんなことがあったのに、
“阿部ちゃん先生”か。
改めて立場という制約を痛感する。
なんで今抱きしめてやれないんだよ...。
佐「ごめんね？」
ねぇ、それはさ。どっち？
大介の“ごめんね”？佐久間の“ごめんね”？
どっちにしろ、
阿「佐久間は悪くないでしょ。
被害者なんだから、そこ気負わないでいい。」
嫌だよ、今回のことで俺らに亀裂が入るとか。
なんであの男のために、
俺らが遠ざからなきゃいけないの。
佐「でも、」
阿「お願い、気にしないで。」
佐「でも俺が気になる。」
踏み込んだ会話が出来ないから、
その真意を知れない。
大介が気にしてんのって、何？
怖いのは何？心配してるのは何？
知りたい、
今すぐ知らないといけない気がする。
でも、失いたくない...。
佐「ありがと、阿部ちゃん先生。」
阿「ううん。明日無理しないでいいから。」
良い言葉の一つもかけられずに
大介の家に着いてしまった。
最後まで“阿部ちゃん先生”、か。
もしかして、大介、恋人としての俺に
顔合わせられないって思ってる？
逃げようとしてる？
阿「佐久間。」
嫌。そんなの嫌だよ。
阿「ちょっと来て？」
守るから、守りたいからどこにも行かないで。
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ほんちゃ(プロフ) - あこさん» “糖度激甘”になっているか自信はございませんが...、お楽しみ頂けることを祈っております。「Puppy」というお話でございます。(^-^) (2020年9月14日 7時) (
レス) id: 57b7bcd659 (このIDを非表示/違反報告)
ほんちゃ(プロフ) - あこさん» リクエストありがとうございます！お応えが遅くなってしまい、申し訳ございません...。頂いたリクエストですが、『夢雪【Snow Man短編集】�掘戮諒�でお応えさせて頂きました。そちらの方でご覧頂けると幸いです。 (2020年9月14日 7時) (レス) id: 57b7bcd659 (このIDを非表示/違反報告)
柿ちゃん(プロフ) - リクエストお願いします！あべさくで佐久間くんが電車でセクハラを受けていてずっと黙っていたのですがあべちゃんが気づいて助けるお話お願いできますか？お願いします！ (2020年5月21日 23時) (レス) id: 2656a3babb (このIDを非表示/違反報告)
しゃけちゃん(プロフ) - やっぱり大好きです……。ほんちゃさんの使う言葉がとても綺麗で大好きで、読む度にこっちまで胸が苦しくて涙が出てきます…。ぜひ2年後2人が幸せそうに並んでいるお話も見てみたいです！！リクエストゆっくりで大丈夫です！次更新も楽しみにしています。 (2020年5月19日 23時) (レス) id: e1e18d5b19 (このIDを非表示/違反報告)
あいあい(プロフ) - 初めまして。いつも楽しみに拝読しています。本日の_*に思わず涙が溢れてしまいました。お互いが1番だからこそ守り合う2人が健気で（泣）2人の未来（続き）楽しみにしてます。もちろん他の作品も！お忙しいと思いますが頑張ってください。更新楽しみにしてます。 (2020年5月19日 13時) (レス) id: 91a4fb01f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほんちゃ
| 作成日時：2020年5月11日 8時
