＊ ページ40
佐「阿部ちゃんも、そろそろ
正式メンバーになればいいのになー。」
宮「阿部は入んないでしょ。」
佐「だよねぇ。」
佐久間は片手で死体を引きずって運ぶ。
死体の服は捲れ、
肌はコンクリートにやすられる。
引きずった道は赤く光り。
そして水槽の液体の中に、死体をぶち込んだ。
液体が溢れて佐久間の体にかかる。
周りの地面もビシャビシャに。
宮「お前！」
佐「へーき、へーき。」
水槽の中の死体は
ボコボコと音を立てて溶けていく。
液体に濡れた佐久間の服も、
ドロ...と溶けた。どこが平気なんだよ。
顔の皮膚も溶け始めるじゃん。
佐久間は服の袖で申し訳程度に
頬を拭った。溶けた皮膚と、
液体が袖について今度は袖が溶ける。
宮「ふっかに怒られても知らないぞ。」
佐「いいよ、あいつの言うことなんて
まともじゃないし。」
宮「それはごもっとも。」
ふっかは「自分を大事にしろ」とか
綺麗みたいなこと言うけど、
そんな馬鹿な奴ふっかしか見たことない。
自分を大事になんてしながら、
一体何が出来ると言うのだ。
生きてすらいけないよ。
本当、頼れるはずの最年長なのに、
短所だけはとことん短所だ。
宮「手伝う？」
佐「いや、大丈夫。先帰っていいよ。
しょうた、まだ寝てるから。
あと数日もすれば起きるって
ふっか言ってたよ。」
宮「そう。」
崩れたくなるような安堵は隠す。
ふっかや照と同等だと思われたくないから。
佐久間に、嘲笑われたくないから。
この世界に向いてないとか、
そんな情深いんだとか絶対思われたくない。
下等に見られたくない。
まぁ、「しょうた寝てるから先帰れ」って
既に見下されてるような気がするけど。
だからって見栄張るみたいに
まだ残るのはダサすぎるでしょ。
宮「じゃあ、先戻ってるよ。」
佐「はーいよ。」
死体が液体に沈み、
ボコボコとその姿を液化する音を背中に。
俺は夜道を歩き出した。
＊上下【だてさく_&】
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ほんちゃ(プロフ) - あこさん» “糖度激甘”になっているか自信はございませんが...、お楽しみ頂けることを祈っております。「Puppy」というお話でございます。(^-^) (2020年9月14日 7時) (
レス) id: 57b7bcd659 (このIDを非表示/違反報告)
ほんちゃ(プロフ) - あこさん» リクエストありがとうございます！お応えが遅くなってしまい、申し訳ございません...。頂いたリクエストですが、『夢雪【Snow Man短編集】�掘戮諒�でお応えさせて頂きました。そちらの方でご覧頂けると幸いです。 (2020年9月14日 7時) (レス) id: 57b7bcd659 (このIDを非表示/違反報告)
柿ちゃん(プロフ) - リクエストお願いします！あべさくで佐久間くんが電車でセクハラを受けていてずっと黙っていたのですがあべちゃんが気づいて助けるお話お願いできますか？お願いします！ (2020年5月21日 23時) (レス) id: 2656a3babb (このIDを非表示/違反報告)
しゃけちゃん(プロフ) - やっぱり大好きです……。ほんちゃさんの使う言葉がとても綺麗で大好きで、読む度にこっちまで胸が苦しくて涙が出てきます…。ぜひ2年後2人が幸せそうに並んでいるお話も見てみたいです！！リクエストゆっくりで大丈夫です！次更新も楽しみにしています。 (2020年5月19日 23時) (レス) id: e1e18d5b19 (このIDを非表示/違反報告)
あいあい(プロフ) - 初めまして。いつも楽しみに拝読しています。本日の_*に思わず涙が溢れてしまいました。お互いが1番だからこそ守り合う2人が健気で（泣）2人の未来（続き）楽しみにしてます。もちろん他の作品も！お忙しいと思いますが頑張ってください。更新楽しみにしてます。 (2020年5月19日 13時) (レス) id: 91a4fb01f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほんちゃ
| 作成日時：2020年5月11日 8時
