＊ ページ3
阿「んーん。」
息が苦しくなってきたのか、
阿部がトントンと俺の肩を叩く。
一滴でも多く阿部の唾液を吸い取ろうと
最後まできっちり舌を絡めて、
名残惜しくも唇を離した。
阿「ご満足頂けましたか。」
宮「どうぞお気に召すままに、じゃないの？」
阿「まだ仕事残ってるからだめ。」
誘ったってあしらわれるだけ。
これだからいいんだよ。
宮「阿部。」
阿「なんですか。」
宮「もう今日は寝ろ。」
ちょっと荒れ気味な阿部の頬を、
優しく撫でる。
阿「でも仕事、」
宮「根詰めすぎ。国王の命令聞けないの？」
阿「聞かなくったって、
涼太は俺を処刑になんてしないでしょ？」
ほらね。本当に叶わない。
ちょっと仕掛ければ倍で追い返される。
それが阿部なんだ。
宮「はぁ...。」
阿「んふふ、今日も俺に勝てないね。」
悪戯な笑顔に、腹を立てられないのは
俺が阿部に惚れきっているからだろうな。
阿「でもありがとう、
心配してくれて。嬉しいよ。」
かと思いきや、
ドキッとするくらい可愛らしい笑顔。
笑顔だけで何種類持ってるんだろう。
基本的に淡々としてる俺には出来ない、
こんなにコロコロ変わる表情にも
強く惹かれるものだ。
こういうところは子供っぽい。
本当に、阿部って何なんだろう。
子供みたいに笑ったり、
大人っぽく微笑んだり。
阿「今日は寝るよ。でも資料遅いって、
大臣様たちに虐められたら庇ってよね？」
宮「当たり前だよ。
阿部を虐める奴はすぐ首跳ねるから。」
阿「怖っ。それは結構です。」
キラキラ笑う阿部は、やっぱり無邪気だ。
阿部の書斎を出て、誰もいない深夜の廊下。
大きな窓から月明かりが差す。
こんな時だけだからと、
微かに触れた指を絡めた。
目が合えば、ニコリ微笑まれる。
宮「俺の部屋、来る？」
阿「えっと、今日は疲れたから寝たいかな。」
宮「別に一緒に寝るだけだよ。」
阿「あ、そう。」
宮「何。期待した？」
阿「いや？お断りしようと思っただけ。」
また綺麗にあしらわれる。
俺はいつになったらこの高嶺の恋人の、
頬を赤く染めることができるのだろう。
なんだか、永遠にその時は
きて欲しくないかな。
ずっとあしらわれていたい。
永遠に俺を、困惑させてて欲しいな。
＊解けない難問
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めぐみみ(プロフ) - はじめまして。あべさくが大好きで、お話読ませて頂きました。阿部ちゃんのことを亮ちゃん呼びする佐久間くんが新鮮でとても可愛らしいなあと思いました。あ、GAMESETは違いますね。汗。これからも更新楽しみにしていますので無理せずに頑張って下さいね。 (2020年5月10日 19時) (
レス) id: 5685bea8d4 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - こんにちは！楽しく、拝読しました！リクエストします！めめだてで、めめが、ゆり組同士でイチャイチャしてるのを見て、嫉妬し、家でめちゃめちゃ甘えるというお話を読みたいです。これからも執筆頑張ってください！応援してます！ (2020年5月10日 12時) (レス) id: e819836d9b (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 初めまして、いきなりなんですがリクエストさせて下さい。ゆり組で女装して可愛い翔太君がスタッフにセクハラされているのを涼太君が助けて思いっきり甘やかすというのをお願いしたいのですが宜しいでしょうか？ (2020年4月27日 22時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - だてこじの甘々な感じのお話をお願いします。 (2020年4月27日 15時) (レス) id: 26b7c3eef9 (このIDを非表示/違反報告)
かめ - リクエスト失礼します！なべふかがイチャイチャしている話がみたいです！お願いします。 (2020年4月24日 23時) (レス) id: ba73649a77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほんちゃ
| 作成日時：2020年4月24日 13時
