★◇エイリア石の無い世界○◯ ページ9
「聞いたか、またタツヤのやつ告白されたらしいぜ？」
「サッカー部に入ってまた人気上がったよなー、あいつ」
「それなら南雲もだよ。なぁ、南雲？」
「…モテるとかモテないとかどーでもいいって」
俺は読んでた漫画を机の上に投げつけて、教室を出る。何イライラしてんだとか声が聞こえたけど、無視だ。
俺はチヤホヤされたくてサッカー部に入ってる訳じゃねぇ。モテるとか、カッコいいとか…ふざけんな。
永世学園にサッカー部が出来たのは、瞳子先生のお陰…俺達の為に、学園長に頼んでくれたんだ。だから、俺達は決して遊び半分でサッカーするんじゃない。
「晴矢君だ…！やっぱカッコいい…」
「サッカーやってる時もね、すごいカッコいいのよ…」
小声のつもりだろうが、ガッツリ聞こえてくる女子達の会話。タツヤなら笑顔でも見せてやるんだろうけど、俺はそんなこと絶対しねぇからな。
あーあ…教室の居心地悪くなっちまって暇だからって、タツヤんとこ行っても勉強してるだろうし、風介は俺の相手なんてまずしてくれない。
…やっぱ、Aしかいねぇな。昼休みは大体ここにいる筈。
ｶﾞﾗｯ
「A、いるかー？」
「ノックしてっていつも言ってるでしょ、晴矢」
「ノックしないのは俺くらいだろ？分かりやすくていいじゃん」
「生徒会長が晴矢のファンだから自由に生徒会室に出入り出来るだけで…学園長にバレたら怒られちゃうよー？」
細縁の眼鏡を外して、Aは俺に笑かけた。こいつが学園長直々に副会長を任せられてるのは、かなりの信頼を置かれているからだ。
「俺、ちゃんと授業受けてるし成績だって良い。やることやっときゃあの人は怒らねぇよ。俺達のこと、会社の跡継ぎとしか思ってねぇからな」
「…そういう言い方しないっ」
「はいはい、次期会長さんは良い子だなー」
「だから…まだ会長って決まってないよ。学園生の投票で決まるの知ってるでしょ？」
「決まってるようなもんだって。学園長はAを会長にしたがってるし。何より、お前は学園のマドンナだ。会長候補に上がれば、皆お前に投票する」
「マドンナじゃないし…」
Aは決して学園長を悪くは言わないから否定してるけど…今年の副会長は、投票ではなく父さんが任命した。なりたかった奴だっていただろうに。
「からかうだけなら帰って、晴矢君」
「悪かったって、A」
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輝(プロフ) - かなりさん» ありがとうございます！初めてランキング入りした思い入れの強い作品なので、そう言っていただけて嬉しいです(* ´ ▽ ` *) (2020年4月30日 23時) (
レス) id: c19a41cb32 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 私、この小説が大好きで最後の絵が上手でとても面白かったです！また読み返してみたいと思います！これからも体に気をつけて頑張って下さい！応援しています！ (2020年4月28日 15時) (レス) id: 698341d95b (このIDを非表示/違反報告)
狩間篤花(プロフ) - 真白さん» コメントありがとうございます(о´∀`о)完結できたのは皆様のお陰です。また新作も始めようと思ってますので、是非そちらも宜しくお願い致します(°▽°) (2017年4月3日 11時) (レス) id: 9ce959db1f (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!また作者様のイナズマイレブン（個人的にはまた風丸さんを）拝見できる日を楽しみにしています!本当にお疲れ様でした! (2017年4月2日 23時) (レス) id: f20ddfb271 (このIDを非表示/違反報告)
narumickey(プロフ) - お返事ありがとうございます！じゃあまた作品が出来た時に読みます(^^)これからも頑張って下さい(っ´ω`c) (2017年4月2日 18時) (レス) id: 985c8767ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩間篤花 | 作成日時：2017年2月12日 12時
