○ピュアボーイです＊ ページ40
「…ええやんええやんっ！」
「すごく可愛いよ、Aちゃん！」
「素敵ですーっ！」
「これは風丸達もイチコロだなっ」
「お化粧、初めてだなぁ」
○
俺は塔子さんに招待されて、イナズマジャパン凱旋パーティに参加していた。
総理大臣が主催しているだけあって、内装も料理もかなり豪華だ。ナイツオブクイーンのパーティ以来の緊張だな。
「あれ、ヒロト…神月は？」
「風丸君。Aなら、さっきマネージャー達に連れられて何処かに行っちゃったよ」
「そうか。パーティだしドレスでも着せてもらってるのかもしれないな」
「そっか、ドレスかぁ…」
「「…」」
俺達は少しの間顔を見合わせた。それから同時に目を逸らす。
多分、お互い考えていることは同じなんだと思う。俺はタキシードのネクタイを整えるふりをして、心臓の音を確認する。
ヤバい、さらに緊張してきた。
「なぁ、ヒロト…」
「な、何？」
「神月が…化粧とかして、綺麗な格好をしてるのは、見たことあるのか？」
「いや、無いかな…き、きっと似合うんだろうねっ…」
「そうだな…似合うと、思う…//」
徐々に風丸君の頬が赤らんでいく。それを見て笑っている俺も、全然余裕がない。
どのタイミングで帰ってくるんだ…。ちゃんと心の準備をしないと、直視できないかもしれない。
大袈裟なんかじゃない。Aがおしゃれをしたり、化粧をしたりなんて想像もしなかったんだ。
いつものままでも十分なのに、さらに綺麗になってたら…どうしたら良いか分からない。
隣では風丸君が、今まで見たこと無いくらいに顔を真っ赤にして俯いていて。
「なぁにしてんの、そこのお二人さん？」
「わっ…！」
「☆◇◯★…？！？！」
「ちょ、風丸？！お前どうしたんだよっ…ﾌﾞﾌｯ…！」
突然後ろから不動君が現れて、俺達の肩に手を置いた。極度の緊張状態である風丸君は、声にならない声を上げて俺の後ろに隠れてしまう。
それを指差して大爆笑する不動君に、俺は苦笑いを浮かべた。
「風丸君、今話せないんだ」
「何で？」
「まぁ、それは…」
「皆さーんっ！Aさんのドレスアップ完了ですー！」
「…なるほどねぇ。あれに緊張してるわけか…喋れないほど真っ赤になるとか、風丸クンも可愛いとこあるじゃん？」
「うん、そうだね…」
そういう俺も…緊張で、背筋が伸びた。
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輝(プロフ) - かなりさん» ありがとうございます！初めてランキング入りした思い入れの強い作品なので、そう言っていただけて嬉しいです(* ´ ▽ ` *) (2020年4月30日 23時) (
レス) id: c19a41cb32 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 私、この小説が大好きで最後の絵が上手でとても面白かったです！また読み返してみたいと思います！これからも体に気をつけて頑張って下さい！応援しています！ (2020年4月28日 15時) (レス) id: 698341d95b (このIDを非表示/違反報告)
狩間篤花(プロフ) - 真白さん» コメントありがとうございます(о´∀`о)完結できたのは皆様のお陰です。また新作も始めようと思ってますので、是非そちらも宜しくお願い致します(°▽°) (2017年4月3日 11時) (レス) id: 9ce959db1f (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!また作者様のイナズマイレブン（個人的にはまた風丸さんを）拝見できる日を楽しみにしています!本当にお疲れ様でした! (2017年4月2日 23時) (レス) id: f20ddfb271 (このIDを非表示/違反報告)
narumickey(プロフ) - お返事ありがとうございます！じゃあまた作品が出来た時に読みます(^^)これからも頑張って下さい(っ´ω`c) (2017年4月2日 18時) (レス) id: 985c8767ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩間篤花 | 作成日時：2017年2月12日 12時
