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Aは人間の頃のように夜は寝て規則正しく生活をし、時を刻む。
何度かそんな人間じみたことをせずとも良いのにと本人へ言った事もあったが、特段本人は人間らしさを意識しているわけではなかった。
それが彼女の生活の形なのだろう。
ウルドがそれに対して何かを言う訳でもなく、不便を感じている訳ではないため、自由にさせている。
部屋を覗くと彼女が寝ているであろうベッドの天蓋から下がるカーテンは締め切られたままだ。
どうやら本当に寝ているらしい。
吸血鬼になってAは少し朝が苦手になった。
以前のように朝すっきりと起きている様子がない。
こうやってなかなか起きて来ず、ウルドやルクが起こしに行くこともしばしばある。
せっかくなら普通に起こすだけだとちょっとつまらない。
なにか面白いことをしてみようか。
いつもウルドがしているように真似でもして起こして、寝惚けている彼女を揶揄して笑うのも楽しそうだ。
よし、決めた。
ルクは早々にAのベッドへ潜り込む。
そして、ウルドがいつもしているようにそっと手で彼女の長い髪を整えてやる。
少しだけAが身動ぎをした。
仰向けからルクに背を向ける体勢に変わる。
次はどうしよう。
そう考えていると、カーテンの隙間から注いだ日の光が眩しかったらしく、Aはもぞもぞとシーツを引っ張る。
だが、ルクが乗っているせいでシーツは思うように動かず、光を妨げる手頃なものがない。
またAは寝返りを打った。
そして冒頭に戻る。
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くれは(プロフ) - 完結おめでとうございます！ふと、ウルドが恋しいと思い戻ってきてこの作品を拝見しました。とても素敵な作品でした。この一言で終わらせるには勿体ないですが、ここら辺で…他の作品でお会いできたらな…と思います！ (2021年5月28日 19時) (
レス) id: 8383034622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんぺいとー | 作成日時：2020年7月11日 23時
