第40話 ページ42
石田雨竜vsヨシの対決も終盤へ近付きつつあった。戦いの中、昔先生に教えてもらったことを思い出す。
“クインシーの矢は正義の名の下に放たれる。正義とはすなわち、守るべき者の為にある…クインシーは正義の名の下、心で矢を放つ”
その教えに従い、再びヨシへと矢を放つ。
「頼む、保ってくれ!」
この戦いが終わるまで、装身具が保つかどうかは分からない。
そんな中、放った矢が途中で消え…その後暴発した。
再び放たれた矢を防御出来なかったことから、何か掴んだ…
ドールと一体化している時、そのドールは自ら判断して行動する。
だから人間離れした能力を持っていた、だけど変身を解く時は違う…防御している時は攻撃が出来ず、攻撃している時は防御が出来ない。
その形状を変える時、一度自分の意志で元の状態に戻らなくてはいけない…
その間に僅かなタイムラグが出来る、それがヨシの最大の弱点。
「………っ!!」
そのことに気付き、その瞬間を狙い2発目の矢を放った…!
同時刻。
瀞霊廷の図書館では浮竹十四郎と京楽春水がいた。
「これ全部探すのかい?」
京楽春水は棚を見上げ、全部探すのは苦労しそうだ。
「明日まで、まだ時間はあるからな」
「ぁあぁ…えーと」
「すまないな、手伝いに来てくれたんだろう?」
「やれやれ、どういたしまして」
石田雨竜のところに黒崎一護と成宮A、茶度康虎が合流。
明日には瀞霊廷を狩矢が壊そうとしていることを聞き…
「狩矢を止めるんだろう?僕も一緒に行く!」
石田雨竜はどうしても行くと言う。
「分かってるよ、でも今はお前の手当てが先だ」
治療は成宮Aに任せ、石田雨竜の怪我はものの数分で終わった。その頃、ダルクを召還し、十番隊の隊員を次々と倒していく古賀だった…
「くそっ、とにかく追うぞっ!」
応答が無くなってしまい、駆けつけた日谷番冬師獅たちが見たものは倒された隊員達の姿。
負傷した隊員に「大丈夫だ、直ぐに医療班を呼ぶ」と声を掛ける。
「日番谷隊長っ!」
阿散井恋次がそこへ駆けつけた。クロードと一緒だ。
「阿散井、すまんが そいつを貸してくれ」
クロードを貸して欲しいと頼まれた阿散井恋次はぎょっとした。
「えぇ!?隊長がこれを持つんです?まんざら似合わないでも無いわねぇ〜」
松本乱菊はくすっと笑う。「違う!松本、お前が持つんだっ」と言われ…クロードを持つ。
クロードを渡した阿散井恋次は、負傷した隊員たちの面倒を見る事ことに。
「奴等が尸・魂界をどれだけ調べてるのは判らんが地形はこっちの方が詳しい」
各所に散っている隊員へ地獄蝶で指示する…
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作者名:零月 | 作成日時:2016年8月20日 18時