第28話 ページ30
「…分かりました、力をお貸し致しましょう」
涅ネムが差し出した涅マユリ様から預かってきたもの。“9−141”の正体は戦闘用装身具、一部のクインシーの間で伝えられてきた物で、技術開発局が研究、保管していたらしい。
「能力は霊子の隷属、貴方が真のクインシーであるならばきっと手助けになってくれるはずです…」
一方、黒崎一護たちはアジトの奥へと進んで行く。りりん達はバウントの霊圧が上手く探れず、霊圧を遮断する仕組みになっていた。
「次の獲物の登場ですね、良いですよ」
ゲゼルを使って仕掛けてくる宇柿に誘い込まれたのは、地下都市の遺跡。
斬っても斬っても湧いてきてキリが無いから、狭い通路へ誘い込み、一気に叩こうとする黒崎一護たち。
だが、目玉型のドールが発生させる光りの影からゲゼルが出てくることに気付く。間に合わず朽木ルキアは弾き飛ばされてしまう…
「………！！」
茶度康虎に助けられた朽木ルキアと阿散井恋次は無事だが、思った以上に朽木ルキアのダメージは大きい。
黒崎一護は刀状になったゲゼルと戦闘。
背後から襲ってきた電動のカッターを井上織姫が椿鬼で攻撃するがダメージを与えられず消えてしまう…
「椿鬼ッ！！」
縄で動きが封じられ、影に引きずり込まれそうになった黒崎一護と井上織姫。
「おぉ〜！これぞまさしく“一網打尽”！」
「感心してんじゃ無ーいっ！！」
クロードとりりんは何やら言い合っていた。影に引きずり込まれそうな時、松本乱菊の声が聞こえた…
「唸れ、灰猫！！」
黒崎一護と井上織姫を救出。そして、松本乱菊はあることに気付いていた。
「そのドールは、その目から放たれる光りで出来た影を出口にしているのよ、影を作る物を全部壊してっ！」
影を作る物を破壊し、目玉型のドールを破壊する黒崎一護たち。
そこへ、宇柿からの呼び掛けが…
ビットを使い、生きた人間の魂魄を吸収し、自身もドールも驚くほど力が増幅され進化を遂げた。人間なのに他人と少し違う能力を持ってるだけで…排斥、迫害をされ続けてきた。
子孫を残す方法は無く、決まった人数のみで後は減っていくだけだと訴えてきた。
「てめぇらの境遇に同情の余地が無い訳じゃ無ぇ、だがな他人の命を奪って良いって道理は無ぇんだよ！俺はてめぇらを許さねぇ！」
阿散井恋次は何があっても許せないようだ。男の子の件について、成宮Aも同意見。
負傷者が居る為、宇柿を追うのは黒崎一護と阿散井恋次、成宮Aの3人。
井上織姫は朽木ルキアと乱菊さんの手当てを、
茶度康虎は残るメンバーの警護をし、りりん達も残ることになった…
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作者名：零月 | 作成日時：2016年8月20日 18時
