第25話 ページ27
ノヴァから何やら作戦があるらしく、茶度康虎と松本乱菊は話を聞く。
「奴は体内に異空間を発生させている。それを俺の力で包み込み相殺する…そうすれば奴の飲み込んだものを空間移動出来るはずだ」
他に方法が考えられないと言うことで、この作戦でいくことになった…
誘き出す囮役は松本乱菊。自ら囮になると言う松本乱菊を心配する茶度康虎に…
「チャド…アンタ、誰に向かってもの言ってるの?」
作戦通り、乱菊さんが囮になり沢渡を誘き出し
茶度康虎が後方支援。
最後にノヴァの空間へ、茶度康虎の一撃で押し込める!
すると、ノヴァに異変が…
吸収したはずの沢渡とバウラが出て来てしまったのだ。衝撃で吹き飛ばされてしまい、松本乱菊に受け止められた。
「………!!」
吸い込んだはずの沢渡とバウラが復活し、ノヴァは重症を負ってしまった。
逃げることにしたが、バウラに逃げ道を塞がれ窮地に追い込まれる…
限られた霊圧での瞬歩では、そう遠くまで行けない。
茶度康虎とノヴァを抱えて飛ぶには流石に無理がある。
「俺達を囮に使っても良い、あんた一人ならどうにか出来るだろう?」
茶度康虎はそう言うが、松本乱菊はと瞬歩を使い可能な限り遠くまで移動することにした。
「しまった!」
行動を読まれ、バウラに飲み込まれそうになってしまった。ギリギリのところで、ノヴァの空間移動で逃げきることに成功。
茶度康虎と松本乱菊は心配しているが…
「問題…無い」
ノヴァはそう言って、大丈夫と言い張る。
今の状態では場所を特定することは出来ても、力を相殺するのは無理…
「ドールを戦闘不能にして捕まえる、それから紬屋雨を吐き出させる」
分かってはいるが、かろうじて場所が分かるだけで反撃する余裕は無い。なかなか良い案が浮かばない。
「もしかしたら…何とかなるかも知れない!」
松本乱菊はそう言って、次の作戦を話し出した…
「あたしの鬼道とノヴァのバウントを探知する力を合わせれば、バウントを釣り上げることが出来るかもしれない」
バウントを釣り上げる作戦のようだ。上手くいくかは保証しないが…
「ただし、残りの霊力全て使うかもしれないけどね、外したら…終りよ」
「俺達はバウントを倒す為に作られた、既に何人もの魂魄が犠牲になっている…今出来ることをやろう」
あまり乗り気じゃない茶度康虎を説得し、ノヴァと松本乱菊さんが鬼道を使い誘き出す。
「京楽隊長を驚かせたあんたの一撃でアイツをぶっ飛ばしなさい!」
沢渡とバウラを誘き出す場所を決め、ノヴァを義骸からぬいぐるみに移し…早速、作戦に取り掛かる…!
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作者名:零月 | 作成日時:2016年8月20日 18時