第24話 ページ26
体内から引き離すことに成功し、攻撃から逃れた。檜佐木修兵によってリズは殺られ、元に戻り…馬橋も殺るのだが、一之瀬真樹がやって来た。
「あれは一之瀬…奴がバウントに与してたと言うのは本当だったのか」
☆
沢渡と対峙する茶度康虎、ノヴァ、紬屋雨。戦闘態勢の時に松本乱菊がやって来た。
「おーっす！久し振り！元気してた？チャド」
いきなり世間話を始める松本乱菊に、ノヴァはちょっと引き気味。
ノヴァに教えられ、ようやく沢渡の存在に気付いた。
「バウント？…あのお爺さんが？」
「それじゃ、証拠をお見せしようかのぅ…行くぞバウラ！」
バウントだと信じられない松本乱菊を前に、いきなりドールを呼び出した。
「クジラ？」
「サメ？」
茶度康虎、紬屋雨はそう思っている。ノヴァは違うようだった。
「カサゴに似ている」
「魚の種類なんてどうでもいい！」と松本乱菊は言い、戦闘を開始する。
「バウラは空間を操る。特殊な異空間を発生させ、その中を自在に泳いで進むことが出来るのじゃ」
ノヴァと同じく空間を操る能力を持つというのだ。厄介なのかもしれない。
「･･それはどうかな」とノヴァは逆に挑発してる中、松本乱菊は始解をした。
「唸れ、灰猫！」
だが、途中で戻した。バウラの口の中は異空間に繋がっており、飲み込まれたら斬魄刀が無くなるというのだ。
地面の中に入っている時は攻撃は通用せず、正面からだと攻撃を飲み込まれてしまう…
バウラを避けるだけで精一杯で苦戦していた。
「「………！！」」
高い所へ避難したが、ビルの壁からバウラが来てしまった。どうやら低い、高いは関係はないようだ。
(……！！)
飲み込まれそうになった茶度康虎を助けに入った紬屋雨はバウラに飲み込まれてしまった…
「ご無事で何よりでした〜」
バウラの異空間に落ちていく紬屋雨。茶度康虎と松本乱菊は救出出来ないかと考える。
「バウントは通常、魂魄のみを吸収する。だが私とバウラは人間のその体ごと吸い込み、分解して吸収することが出来るのじゃ」
松本乱菊、茶度康虎も吸収しようと再び襲い掛かって来た。
「そうはさせないわよ! 唸れ、灰猫！」
それは足元を切り崩してビルの下層に逃げる為、さらに屋上看板を落下させた。
その隙にバウラが来れない狭い路地裏に避難。
茶度康虎は助けられなかったことで悔やんでいた…
「俺の力は、誰かを守る為の力のはずだ これでは意味が無い」
助けに行こうとする茶度康虎。だが、良い策が思い浮かばない。
「俺の空間に奴を吸い込む」
ノヴァは何やら策があるようだった。その策に乗るかどうかは……
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作者名：零月 | 作成日時：2016年8月20日 18時
