第20話 ページ22
狩矢が芳野を使い生み出したバウントの手下にソックリなこのスーツ。それを着用し、トラップの有効性を証明する為に身を持って教えるのだった…
「来たわよ、ほら行くよ！」
りりんが先頭を切って、バウントに成りきる。それを見た朽木ルキアは軌道を使い、りりんたちを襲う。
「「……！」」
何も知らない黒崎一護たちは更にりりん達を追い掛ける。しかも、阿散井恋次まで呼び出した。その頃、りりん達はスーツが脱げなくなってしまった…
「何よこれ、脱げないじゃない！」
りりん達を追う黒崎一護たち。追い掛けていくと、黒崎家に辿り着く。そこに玄関先の仕掛けを解いている山田花太郎と合う。
「「……！」」
その場にいたりりんたちは慌てて逃げていった。黒崎一護は追い掛け……
「何だありゃあ…！？」
りりんたちが合体した姿に驚いていた。
阿散井恋次の蛇尾丸がホウキに変わったり、幻覚を見せられたり、朽木ルキアはウサギに囲まれたりした…
(りりんたちの仕業か…)
成宮Aはこの時点で察した。だが、黒崎一護たちは苦戦している。自ら仕掛けた罠に引っ掛かってりりんたちは自滅した。
「はぁ……」
最後はノヴァが2人をスーツから取り出し、無事解決。
一方、狩矢さん達は洞窟都市に潜伏中。
鉱石は全ての霊圧を遮断する…“ビット”に魂魄を集めさせ、来る時までチカラを溜め込むという。
“ビット”が集めてきた魂魄は純度が高く濃縮され、魂魄を吸収し体内に蓄えると能力が数十倍になる。それを自ら進んで取り込む狩矢。
「俺はゴメンだね、マジかよ？」
しかし、バウントの中にも意義のある者が…
「前に言わなかったかな？ 今や私がバウント一族の法だ！」
逆らう者には容赦無い狩矢は馬橋を蹴散らした…
尸・魂界。
隠密機動がやられたと報告を受け、現世に派遣する死神4人を指名する日番谷冬師獅。
「お前達、4人で行って来てくれ 隊首会には既に話を通してある」
その4人は松本乱菊、檜佐木修兵、綾瀬川弓親、吉良イヅル。
「あの･･･それ、汚れ仕事ですよね？ 副隊長の皆さんはともかく。この醜いものが何より嫌いな僕まで……」
綾瀬川弓親は行きたくなそうにしていた。汚れるのは嫌いなのだ。
「更木に聞いたらお前が一番暇だって言ってたぞ」
「そ、そんなっ！」
☆
相変わらずバウントの反応も無く見つけることが出来ない黒崎一護たち。
「茶度さんとノヴァは2人っきりの時どのような会話をしてるのかな？」
井上織姫とクロードは何やら会話をしていた。
「そもそも話なんてするのでしょうか？」
自ら話すタイプではない。会話は“会話不成立”となった…
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作者名：零月 | 作成日時：2016年8月20日 18時
