第19話 ページ21
狩矢にやられてしまった芳野に石田雨竜が駆け付けた。
「これで良いの こんな死に方で良いのよ」
芳野は石田雨竜に支えられていた。そこで芳野の命が終わるのを迎えることになる…
「真直ぐな目だわ、ありがとう。誇り高き最後のクインシー……」
芳野は石田雨竜に看取られながら光りの粒子となって消えた。
残された芳野の服を握り締めて、石田雨竜は泣き叫んだ……
「芳野、君の命は新しく生まれ変わる」
☆
浦原商店へ戻って来きた黒崎一護たち。石田雨竜はやはり相当なショックを受けている。
「………………」
とりあえず、阿散井恋次は浦原喜助と狩矢の屋敷の調査。井上織姫と茶度康虎は浦原商店から学校へ通うことに。
「ルキアッ！聞いてねぇぞ、Aもいるってこと先に言ってくれ！」
黒崎一護はりりん達を連れて家へ戻っていたのだが、成宮Aがいることで不満を爆発。
「いいではないか、一護！」
黒崎一護はため息をついて、ベットに腰を掛けた。数分後、りりんとコンの喧嘩が始まってしまった…
「ちょっと、二人とも……」
成宮Aは止めようとした。だが、なかなか喧嘩は止まらない。
「お兄ちゃん、どうしたの？」
遊子が部屋にやって来て、何か哀れな者を見るような表情をしていた。
「な、何でもねぇ。遊子、気にすんな」
慌てて黒崎一護は訂正し、遊子は部屋から出ていった…
誤解されてしまった黒崎一護にノヴァが慰める。虚の気配を察知し、黒崎一護は窓から出ていった…
虚の退治に行ってる間に、バウント対策をするりりんたち。霊力が強いということで早速、トラップを張ることに……
(心配だから、見に行こうかな……)
成宮Aはそれを拝見しに行った。黒崎一護が戻ってきた時、トラップを目の当たりにした。バウント対策にと仕掛けられた数々の罠！
玄関先には、霊力を封じる紐が張り巡らされ、
玄関には餌で相手を籠に閉じ込める罠。籠は霊力を抑える特殊な竹。
ベランダには、大量のCDと目玉の形の風船。ちなみに霊力を集めバウントが嫌がる光を放つらしい。同じ効力を持つ地上型として、ペットボトルタイプも。
廊下には死体発見現場みたいな人型。ちなみにセンサーが反応すると霊力を封じる石で出来てる臼が落下する。
「誰がこんなもんに引っ掛かんだ…」
黒崎一護が呆れていた。すると、山田花太郎が引っ掛かった。
「あ〜〜れ〜〜！」
コンが仕掛けたパイ生地に思いっきり突っ込んだ……
成宮Aは顔に手を当てて、ため息をついた。さっさと片付けろと言われたりりんたちは危機感を感じさせることを作戦。そして、行動を開始する…！
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作者名：零月 | 作成日時：2016年8月20日 18時
