第1話 ページ3
轟音が鳴り響く中、少女が街を駆け回る。斬魄刀を手にして街を駆け回っていた。
___その先には小さな子供がいた。
始解もしないで少女は虚を斬り裂き、子供を守る。
「ありがとう、お姉ちゃん!」
小さな子供はお礼を言って走って行った。刀をしまい、空を見上げる。雲一つない快晴で太陽が照らす。
(誰か…来る)
何者かの気配を感じ、瞬歩で姿を消した。
☆
「虚の気配が消えた…だと?!」
虚の気配を感じた所へ行くが、既になかったのだ。先程、少女が倒した虚の気配を辿って来た朽木ルキアと黒崎一護は不思議に思っていた。
「誰かが虚をやったのに違いないな」
腕を組んでルキアはそう仮説した。黒崎一護も同じことを思っていたようで、頷いた。
「一体……誰が……」
次の日。
黒崎一護は普段通りに空座第一高校に登校した。1時限目のLHRで転入生の紹介を受ける。
「新しく入ってきた“成宮A”だ、みんな宜しくな」
先生は成宮Aを紹介した。成宮Aもペコリと一礼して指定された席に座る。
この霊圧は……
黒崎一護と朽木ルキアの霊圧だ。
それだけではなく、別の力を持つ人にも私は目を付けた。
それに気付かない黒崎一護と朽木ルキア。
気付かないのは成宮Aが霊圧を最小限に抑えているからだ。
「宜しくな!」
斜め後ろの席にいる黒崎一護に声を掛けられた。社交的なのだろう。
「うん、こちらこそ宜しく」
軽く挨拶をした後、先生からの話を聞く。
その間にも“虚”が近付いてきていた…
…………!!
私はいち早くそれに気付いた。黒崎一護と朽木ルキアがいないことから、もう行っているのだろう。
(まさか……脱け殻…廊下にポイ捨てはないよね……?)
先生に断ってから私は教室を出る。その予感は的中していた…
(こんなところに捨てるなよ……後処理、大変なんだけど!)
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作者名:零月 | 作成日時:2016年8月20日 18時