第18話 ページ20
黒崎一護たちは浦原商店に泊まり込んでいた。勉強部屋では、黒崎一護と阿散井恋次が徹夜で地下で特訓中。
「………ッ！！」
互角の戦いを繰り広げていた。それは朝方まで続いた…
「ちゃんと居候殿の分も用意しておりますから」
握菱鉄裁は朝食を用意したことを阿散井恋次に伝える。“居候”扱いというのは変わらない。
特訓が終わり、黒崎一護と阿散井恋次はちゃぶ台の周りに座る。
「…何だこれ？」
初めて見る飲み物に驚いていた。コーヒーだ。
一口飲んでいきなり吹き出してる阿散井恋次に成宮Aは驚く。
「にげぇぞ、これ！」
阿散井恋次は美味しくないと言い出した。朽木ルキアが克服したと言うと…
「…何っ！？」
苦いコーヒーを見て驚いた。すると、砂糖を入れ始めた。
(ちょっ…入れすぎ！)
成宮Aは口に出さず、心の中で思うことにした。何か言われるのは御免だ。
ちなみに朝食は握菱鉄裁の特製、“フレンチトーストをベースに蜂蜜の代わりに溶かしたアンコを使ったアントースト”。
☆
狩矢は相変わらず時計の修理。そこへ一之瀬真樹がやって来た。
「狩矢様、仰せの通りに我々以外の者を先にあの場所へ向かわせました」
「その流れの時を我々のこの手で動かしてみせましょう。運命を自らの手で変える、その為に……」
同時刻。
黒崎一護たちに内緒で1人芳野を追おうとする石田雨竜だった。
しかし、りりんに見つかり強制的に連行。
「どっちだ！？」
りりんは気配を察知し、石田雨竜に伝える。その通りに石田雨竜は走っていく。
「………！！」
気付いたのは石田雨竜が出ていってから15分。
黒崎一護たちは石田雨竜を助けに向かう。浦原喜助さんの助言で瞬歩を使い、黒崎一護と阿散井恋次、成宮Aは先に石田雨竜の元へ！
辿り着くとそこには……
(一之瀬……！)
成宮Aはハッとした。足止めされてしまっていた。
「我々はこの世界の大いなる力をその紋章によりコントロールしている。だが一度バランスを失えば力は暴走し、我々術者に襲い掛かる」
芳野は火の力を使い、ドールを戦わせる使い手。そのドールに愛情があるようだった。
狩矢に見つかった石田雨竜。成宮Aはスッと守る体勢に入る…
「力を失ったままのクインシーでは使いものにならん 今のお前に用は無い」
(………！！)
成宮Aは険しい顔つきで狩矢を見る。
「だが、せっかくだ面白いものを見せてやろう…」
狩矢は芳野の紋章を砕き、芳野のゲーテが崩れていく。最後まで狩矢へ向かって行くゲーテだが、倒せなかった。
芳野はゲーテと融合するが、狩矢には敵わずやられてしまう…
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作者名：零月 | 作成日時：2016年8月20日 18時
