第17話 ページ19
屋敷が燃え、石田雨竜と芳野を連れて行かれてしまい計画を心配する一之瀬真樹。
「放っておけ、どうせ芳野は私の元へ戻ってくる、そしてあのクインシーもな……」
その頃の黒崎一護達は、怪我をした芳野と石田雨竜を連れて浦原商店へ行っていた。
二人を治療する中、尸・魂界では……
日番谷冬師獅、浮竹十四郎、京楽春水、涅マユリ、涅ネム。その5人はモニターを見ている。
「仮にも、技術開発局を預かる私に閲覧できないデータなど、あって良い筈が無いロックを解いたのだヨ、多少時間は掛かったがね」
それは昔、バウントとクインシーが対決した時に、隠密機動によって撮られて映像。ある一人に狙いを定め、襲い掛かるバウントの姿があった……
映像はそこで途切れてその後は一切不明のまま、狙われたクインシーのその後も分からずじまい。
後の報告によると、一時的にバウントは掟に逆らい“生きた人間の魂魄”を吸収し続けた。
バウントは何か大きな動きをする時は必ず生きた“人間の魂魄”を喰らい
ある特定のクインシーを必要とするらしい…
その報告を聞いた黒崎一護は驚いていた。
「アイツ、今でも十分強ぇぜ。あれ以上の力を得て本当は何をしようとしてるんだ？とんでも無く強ぇんだ、技とかそんな小手先のことじゃ無く……」
黒崎一護は戦っていた時のことを思い出して言った。
「黒崎サン 怖気付きましたか？」
「そんなんじゃねぇ…ただ、冷静に考えて今の俺じゃ勝てる気がしねぇ…」
そこへ岩鷲がイノシシを連れて、やって来た。黒崎一護に渇を入れようと「おいオッサン！どっか良い場所無いか？」と浦原喜助に尋ねる。
(………！！)
阿散井恋次を巻き込み、勉強部屋へ行った。
勉強部屋。
「何で…私まで……」
阿散井恋次に言われ、成宮Aまで連れてこられた。
岩鷲も加わったと思ったら山田花太郎から伝令神機に連絡が入った。
「………！！」
コンビニのトイレから衝撃波が起こり、岩鷲がやって来た。さすがにおかしいと思うのだが…
「黒崎！いつもの黒崎はどうしたの？！今の黒崎、見てると情けないよー！それでバウントと戦うつもり？！」
成宮Aがそう叫ぶと、阿散井恋次はニヤリと笑った。同じようなことを思っているのだろう。
「てめぇは、いつから勝ち負けを計算するようになった？みっともねぇ！そんなこったからビビんだよ！勝てる気がしねぇだと？
尸・魂界に乗り込んだ時のお前はそんな事考え無かったんだろうがっ！！」
その言葉に黒崎一護の気持ちが揺すられた。
本気になったっ黒崎一護に、今度は阿散井恋次がビビった。
「ありがとよ、恋次」
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作者名：零月 | 作成日時：2016年8月20日 18時
