第16話 ページ18
倒れてるノヴァとクロードを心配していたが、嘘だと分かると怒りだした。
(あっ……ちょっと………)
成宮Aは苦笑していた。その頃、黒崎一護は一之瀬真樹の攻撃に押されていた。
「待て、私がやる」
戦闘の途中、狩矢がやって来た。狩矢は一之瀬真樹に話し掛ける。
「この者の魂魄に興味を覚えたのでね」
「狩矢様の仰せのままに…」
「待たせたね…さぁ、我らと共に生きよう。未来永劫一緒に……」
狩矢はそう言い、黒崎一護へ向かって行く一之瀬真樹は狩矢の後ろ姿を見ていた。
「狩矢様…貴方はあの時と変わらぬ強さで私を魅了する…」
一之瀬真樹は昔を思い出した。それは数年前に遡る……
尸・魂界。
隊長を決める方法の一つである、隊員200名の前での一騎打ちの法に疑問を持った一之瀬真樹。同じく疑問に思ってる東仙に止めるようにお願いしていたが、規則は規則と言う事で誰にも止められないという。
そして、一騎打ちに破れた隊長の無念を晴らそうと更木剣八に一騎打ちを申し込むが……
「てめぇに俺は斬れねぇよ。やりたきゃ今来いよ、もし傷の一つでも付けられたら考えてやっても良いぜ?」
相手にされて無い態度に刀を向けるが、あっさり勝負を付けられてしまった。
「てめぇは蔦よ、大木に絡みつかねぇ限り…生きる術を持たねぇ蔦だからな。自分で立つ根の張り方を覚えるんだな」
はどうでも良くなっちゃった一之瀬真樹は無許可で現世に放浪の旅に出て、尸・魂界にも戻れない状態になってしまう。
「このまま死んでも良い そうすれば隊長の元へ逝ける」
突如、現れた虚にやられそうになり、やはり死にたく無いと願う一之瀬真樹の前に現れたのが狩矢だった。狩矢は虚を指1本で動きを止めてしまう…
普段なら難なく倒せる虚相手に苦戦した一之瀬真樹に言った。
「気にすることは無い、誰もが弱さを持っている どれだけ生きようが捨て去ることなど出来はしない この輪廻の内に在る限り…来ないか私と一緒に」
☆
「お前の魂魄は私と溶け合う、そうすれば未来永劫…栄光はその頭上に輝く。お前の知らない豊かさにその身を委ねてはみないか?」
黒崎一護に問いかける。断然、黒崎一護はそれを断った。
戦闘開始するも、興味が無くなったのか指弾で弾き飛ばされる黒崎一護。
立ち向かおうとする黒崎一護に一之瀬真樹が立ち上がる。
「やはり止めを刺しておく」
狩矢の屋敷に次々と砲弾される。それはジン太とウルルだ。黒崎一護を助けに四楓院夜一がやって来て“瞬閧”を使う。
石田雨竜、芳野を助け出しノヴァの空間移動で脱出。そして黒崎一護と四楓院夜一も脱出に成功した……
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作者名:零月 | 作成日時:2016年8月20日 18時