第10話 ページ12
藍染隊長に持っていかれた『崩玉』は仕様するのに準備に時間がかかる為、しばらく乱用される事は無いとのこと…
捜索隊が結成され、追跡させているが見つかっていないとそれぞれの隊長へ報告している。
「それより阿散井君、旅過の少年の町に転任したんだってね」
「あぁ、忙しくやってる様だ」
「その件で、この間ちょっとヤバ気なウワサを聞いてさ…」
浮竹十四郎と京楽春水は何やら楽しそうに会話をしていた。
そんな中、現世ではある事件が発生。
井上織姫に関する一切の記憶が消されている事件。
「オイ！ちょっと待て！お前ら授業どうするんだよ？！」
阿散井恋次は授業中に抜け出す私たちに驚いていた。少し躊躇ったが、阿散井恋次も授業から抜け出す…
井上宅。
鍵が掛かっているドアをあっさり石田雨竜は開ける。
すごい、鍵師になれるんじゃないか？
「ちょっと…何してんのよ！」
勝手に冷蔵庫を開けた阿散井恋次に誰もが驚いた。しかも、あさっている。
「昨日の晩あんま喰ってないんだよ、腹減っちまって」
数分後。阿散井恋次の伝令神機へ通信が入った…
『お兄ちゃん達が勝ったら、お姉ちゃん返してあげる』
いきなりのことだった。すぐに黒崎一護は反発した。
「井上を何処にやった！？」
『第1問！3分以内に2丁目の公園に来て！』
「おい、話を聞けって…！」
黒崎一護は訴えるが、通信は途切れてしまった。こうなれば…仕方ない。
「黒崎。ここは……」
成宮Aは言い聞かせ、黒崎一護はため息をついた。
「行くしねぇか……」
言われた通り、私たちは指定の場所へ向かう。
相手は誰もいない…
「………！？」
公園の公衆電話が鳴り出した。きっとそうだろう…
『第2問！3丁目の商店街のスーパー前！また3分以内だよ！』
「おい！目的はなんだ？！」
黒崎一護は突き止めようとしたが無理だった。
3分以内に辿り着けるか心配だった。
指定の場所へ向かうが…近くの公衆電話が鳴り出した。
(………！！)
間に合わず、少し遅れて電話を取った。
『お兄ちゃん達の負け〜』
その後、また指定のされた場所へと向かわせた…
その場所は浦原商店。成宮Aは不審に思っていた。
浦原商店。
「黒崎サン？何そんなに慌ててるんスか？」
はぁはぁと息切れしている黒崎一護を不思議そうに思っていた。
「浦原！電話は……」
黒崎一護は急いで聞いた。鳴るかもしれないからだ。
「電話なら奥にありますけど？」
そう言われ、部屋へ入った。
「腹減ってるのか？」
「居候さん お昼ご飯まだですよ？」
花刈ジン太と紬屋雨はそれに突っ込んだ…
(居候さん……ねぇ……)
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作者名：零月 | 作成日時：2016年8月20日 18時
