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その時だった
いつのまにか、その人影は
私の隣にぴたりとくっつき
私はその人に抱き寄せられていた
頭に添えられた手から
今更ながら男の人だった事がわかる
何色かはわからないけど、浴衣を着ていた
「…っ、あ、あのっ…」
離れようとしてもその手が離せまいと
強く私を抱きしめるから、
顔も名前もわからない彼に
身を預ける
「…、ありがとうございます、」
そのまま随分と時間が経ち
いよいよラストの花火となった
大きな花火達が空に上がり
一斉に花開く瞬間
私の左手に、彼の手が重ねられ
ぎゅっと握りしめられた
「…は、花火、終わりましたね」
??「…………」
「…も、もう、帰りましょう…、」
??「……」
何度呼びかけても、その人影は
動くことなく、ただ私の手を
握っているだけ
もしかしたら
この人も、私と同じ境遇にいるのかも
手を握りしめられたのは、それを表しているのかも
そう思ったら私は、それに応えるように
彼の手に自分の手を絡ませた
その時、その人影が驚いたのか
こちらを見た気がした
だけど私は一切彼には目を向けず
口を開く
「私、好きな人がいるんです。
凄く俺様で、暴言ばっかり吐くし
毒舌だし超超超ドエス！！
だけど、それでも凄く優しくて
自分の気持ちをストレートに私に
伝えてくれるんです。
すれ違うことも沢山あって
それでもその人は私を信じてくれて。
…でも、その人とはもう
会えなくて。結婚しちゃったんです。
私なんか比べ物に
ならないくらい凄く綺麗な人と。
悔しいくらいお似合いで、
今日もしかしたら会えるかもなんて
…、期待してて、結局友達とはぐれて、
一人になって、…、
髪も綺麗に巻いたけど、
もう、意味なくて…はは、」
彼は何も言わず、私の話を黙って
聞いてくれた
強く手を、握りしめて
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せいな(プロフ) - 楽しみに待ってます＼(^^)／ (2015年8月15日 14時) (
レス) id: 2806b0a3d3 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - お話はちゃんと後ほど公開いたします。パスワードはちゃんと外しますのでお待ちください。 (2015年8月15日 13時) (レス) id: 1d2246f2f4 (このIDを非表示/違反報告)
スタァ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！続きのパスワードは公開できるようになったら外されるのでしょうか？ (2015年8月15日 12時) (レス) id: ca85df6dda (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - パスワード教えてください！いつも楽しみに読んでました！！ (2015年8月15日 11時) (レス) id: 66629e8068 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - パスワード公開は致しません！もう少々お待ちください。 (2015年8月15日 11時) (レス) id: 1d2246f2f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リナ
| 作成日時：2015年4月19日 7時
