48.異常�� ページ49
再び目を覚ますと宙に浮いてるような感覚に気づく。
いつの間に着替えってしたんだろう。寝ぼけて覚えてないだけかな？
「？」
「おはよー、起きたんだね。あとちょっとだよ〜。」
日菜の顔がバッチリ見える。これはいわゆるお姫様抱っこというもの。
「氷川さん、降ろして。」
「やだ〜♪」
恥ずかしいから降ろしてほしいのに日菜はイタズラに成功した時の顔をして降ろしてくれない。
「こうなったら…」
手足をバタバタして抗議する。だけど、日菜はびくともしなかった。意外と力が強い。
「そんなんじゃ、あたしを止められないよ。いつもより元気ないけど……何かあったの？」
「何もないよ。」
これは私の気持ちの問題だから日菜には関係ない。
苦い現実が私の首を締めつける。だから感情を殺して、一人で生きていくと決めた。余計な感情や感傷は邪魔だから全て捨てようとした。
だけど私には微かな熱が残っていた。音楽を通じて引き出されてしまった。
今さらそんなことで悩むなんて。
「ソラが何も話さないなら別にそれでいいよ。あたしはお姫様抱っこのまま学校に向かうだけだから。」
「何それ、ずるい。」
「だってあのままじゃ遅刻してたよ？」
「それはごめん。」
日菜の言う通りあのままだと遅刻していた。出席日数は序盤で稼いでおかないと奨学金貰えなくて学校に行けなくなるところだった。
「そろそろ降ろして。」
「やだ♪」
あーもー降ろしてー！
「おはよう、2人とも！お姫様抱っこされてるけどソラはどうしたの？」
とうとう見つかってしまった。今井さんがニヤニヤして聞いてくる。
「……だから降ろしてって言ったのに。今井さん助けて！」
「えっと日菜、降ろしてあげよっか？」
揉めること数分、なんとか降ろしてもらえた。手助けしてくれた今井さんに感謝。どうしてこうなったんだか。
それにしても今朝の日菜は妙に頑固だった。普段はここまで酷くないのに……日菜の様子がおかしい。
日菜に何かあったんじゃ？
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みずの(プロフ) - 何だかんだ言って夢主は紗夜さんのこと気にかけてるんですね。頑張れ夢主ちゃん！ (2020年4月15日 2時) (
レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - みずのさん» これから紗夜との絡みも増やして行く予定ですのでお楽しみに！ (2020年4月10日 22時) (レス) id: e241165bdf (このIDを非表示/違反報告)
みずの(プロフ) - 紗夜さんもマギさんを見てたんですね！ (2020年4月10日 1時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - みずのさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです。 (2020年4月7日 12時) (レス) id: e241165bdf (このIDを非表示/違反報告)
みずの(プロフ) - すごい読みやすいし内容がもう好きです！ (2020年4月7日 0時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2020年3月17日 22時
