25.モテモテ転校生 ページ26
ゆきside
これはすごい。え、何がって？
昼休みにみんなで食べようって誘おうとしたらすでにソラちゃんがすごい人に囲まれていたんだ。
日菜ちゃんは隣の席だからその中に入ってソラちゃんといるけど、膨れっ面をしている。ソラちゃんをとられそうでヤキモキしてるんだね。
うん……おいしい展開だ。
「1限目の英語の発音がとってもキレイでネイティブみたいだったよ！さすがはアメリカ帰り！」
「2限目の数学では…」
「ソラちゃん好き！」
「私は4限目の体育！サッカーも上手だよね！」
「あのハットトリック凄かったよね。最後はオーバーヘッドも決めてたし。」
次々に褒められて困惑顔のソラちゃん。というかめんどくさそう？
どさくさに紛れて告白されてるのは気づいてないみたい。
「ソラ、そろそろお昼食べよ？時間なくなるよ？」
「……そうだね。それじゃ。」
あくまでクールに返すソラちゃんに周りは黄色い悲鳴をあげる。クールでかわいいとか、ハイスペック転校生は推せるとか、これはファンクラブ結成だね、とか。
たしかにあれはカッコいいし、成功した時のほっとした笑顔とかはかわいい。思わずキュンとした。
そう、皆よくわかってる。モテる要素満載のソラちゃんを推せることを。そして楽しいラブコメを起こしてくれるはず。
「なにニヤニヤしてるの。」
「ソラちゃんお疲れ。」
「まさかあんなことになるなんて。」
手を抜けばよかったかな、と呟いたソラちゃん。
「ゆっきーも一緒にお昼食べよう！リサちーは？」
「リサならトイレ行ってるよ。あ、戻ってきた。」
「お待たせ〜！お、ソラと日菜もいるね。あ、そうそう。ソラのことがもう知れ渡ってるぽいよ。」
「え。」
「なんかすごい転校生が来たって。いやあモテモテだね〜。」
「じゃあ、教室にいない方がいいね。屋上にいこう？」
「屋上！？」
ソラちゃんの目が輝いた。あ、わくわく顔でかわいい〜
「ソラは高いところ好きだもんね〜」
「へえ、ちょうどいいじゃん！じゃあ行こ行こ！」
とは言っても何事もなく辿り着けるわけなく。
「なんで追っかけがこんなにいるの！？まだ、転校したばかりなのに！」
というソラちゃんのツッコミが炸裂しながら校内を走り回ることになった。
ぜぇ…はぁ。私、運動苦手。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みずの(プロフ) - 何だかんだ言って夢主は紗夜さんのこと気にかけてるんですね。頑張れ夢主ちゃん！ (2020年4月15日 2時) (
レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - みずのさん» これから紗夜との絡みも増やして行く予定ですのでお楽しみに！ (2020年4月10日 22時) (レス) id: e241165bdf (このIDを非表示/違反報告)
みずの(プロフ) - 紗夜さんもマギさんを見てたんですね！ (2020年4月10日 1時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - みずのさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです。 (2020年4月7日 12時) (レス) id: e241165bdf (このIDを非表示/違反報告)
みずの(プロフ) - すごい読みやすいし内容がもう好きです！ (2020年4月7日 0時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：刹那 | 作成日時：2020年3月17日 22時
