17.ようこそって言ってない ページ18
なぜか今、私の家にクラスメイトが来ている。しかも今日出会ったばかりの……どうしてこうなった。
「のど渇いたからお水もらうねー。」
「この部屋ではダメ。濡れたり湿ったりしたら困る。」
「うわっすっごい。この部屋楽器がいっぱいある！」
「もしかしてソラって楽器弾けるの？」
ハイテンションな上原さんと今井さんに、ちょっと拗ねた日菜。すでにこの家になじんでる。
まだ夕飯には早いので好き勝手に遊んでる。私はあとは温めるだけにしといて、急いで様子見。……心配だ。
「一応弾けるよ。」
今みんながいるのはいろんな楽器を置いてある部屋。湿度とかでダメになりやすい楽器を中心に置いてある。特にピアノとかは水分で鍵盤が死んじゃうから管理は欠かせない。
「あ、ベースだ。」
「……だね。」
上原さんはベースに反応した。今井さんは意味深な感じでベースを見つめる。
2人ともベーシストかな？
「ソラ、なんか弾いて〜」
「私の演奏は高いよ。」
一応アメリカではプロのスタジオミュージシャンとしてやってたからね。依頼にはお金が発生する。もちろん作曲とかも。
「聴いてみたい！」
ま、楽器弾きたい気分だったしいいか。
「なんの楽器？」
「え？」
「なんの楽器？ってソラはどれ弾けるかわからないし……まさか全部弾けるんじゃ？」
「できるよ。ソラはどの楽器を弾いてもるんっ♪てするんだよ〜」
日菜が代わりに答える。小さい時にいろいろさせられたから一通りはできる。作曲するのにも楽器はできた方がいいからね。
「ええ！？す、すごいね。」
そ、そんなに驚くこと？
「えっと、じゃあ1番得意なのは？」
一番はやっぱりギター。でも、この部屋にあるものはまだメンテ終わってないし………人に見せられないギターもある。
「もってきたよ〜」
日菜が私の部屋にあったギターとアンプを持ってきてくれた。
私の相棒。ストラト型で最も美しい青とされる瑠璃色のギター。性能はもちろん、肌によくなじむ。もはや体の一部といっても過言ではない。
「ありがと。」
なんだかんだで考えてることとかお互いになんとなくわかってしまう。それだけ近くにいたってことなのか。
チューニングよし、アンプも繋いだ。うん。……テンション上がってきた！
「Are you ready？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みずの(プロフ) - 何だかんだ言って夢主は紗夜さんのこと気にかけてるんですね。頑張れ夢主ちゃん！ (2020年4月15日 2時) (
レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - みずのさん» これから紗夜との絡みも増やして行く予定ですのでお楽しみに！ (2020年4月10日 22時) (レス) id: e241165bdf (このIDを非表示/違反報告)
みずの(プロフ) - 紗夜さんもマギさんを見てたんですね！ (2020年4月10日 1時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - みずのさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです。 (2020年4月7日 12時) (レス) id: e241165bdf (このIDを非表示/違反報告)
みずの(プロフ) - すごい読みやすいし内容がもう好きです！ (2020年4月7日 0時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：刹那 | 作成日時：2020年3月17日 22時
