八つ当たり ページ11
今日は木曜日。昨日までと同じように、デンジくんとの掃除を楽しみにしながら、放課後を迎えた。しかしながら。
「あ〜、掃除だるー」
「だるいのは分かるけど、さっさと終わらせて帰ろーよ」
本来当番であるはずの子たち4人(内訳は男女2:2)が、今日は真面目に掃除をしていた。月曜から水曜までの3日間はいなかったのに何事かと思えば、今日はデンジくんに用事があったらしい。いつも掃除代で貰っていた40円を諦めて用事を優先したんだとか。
男子も女子もそれぞれお喋りしながらではあるが、ちゃんと掃除をしてくれている。いつもデンジくんに押し付けているけど、自分たちでもできるんじゃん。4人いてもまだデンジくんの方が綺麗にしてくれるけどね。なんて胸の内でぼやいて、彼と二人きりの時間がなくなった八つ当たりをしてるなと気づき、自省した。
帰宅後に何となくニュースを見たら、チェンソーマンがまた悪魔をやっつけたっていうニュースがやっていた。マニアなクラスメイトの影響で、ずっと畏怖を覚えていたその姿がちょっとだけかっこよく見えた。
11人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めがね - とっても良い!!作品!!!です!!素敵な作品をありがとうございます。 (3月20日 0時) (レス) @page18 id: a861171d21 (このIDを非表示/違反報告)
awake - 好き (2月17日 21時) (レス) @page18 id: 8771cd27cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あきいろ | 作成日時:2023年9月2日 11時