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「ねぇ、メガネ取ってみてよ」
「…」
私の机に腕を乗せて、上目遣いでそんなことを頼んでくる。
男が上目遣いとか、コイツこれでオトせるとでも思ってんのか。
だが生憎、このメガネは外せない。
外したら個性が発動して、君を石にしちゃうからさ。
「Aちゃん……お願い」
だぁぁあぁぁぁあぁウザい!!超ウザい!!!!
乙女ゲーでも全クリしてきたのかのように、確実に女子の萌えを狙ってきている。
心が綺麗な子だったらキュンと来ていたが、お前が性格クソということはもう知っているのだ!!
いやもうコイツどうしよ。
「……じゃあさ、マスクだけでも!!」
「…外したら帰ってもいいですか」
「うん」
私は小さく溜息を吐き、マスクを取った。
少し寒くなってきたこの頃、冷たい空気が触れてツンと鼻の奥が痛くなる。
そんな私を見て、風水は益々笑みを深めた。
「Aちゃん凄い鼻筋綺麗なんだね!!羨ましいなぁ」
「はぁ」
もういいかと席を立とうとすると、彼は私の腕を掴んでグッと押し戻した。
段々と気分が悪くなっていき、彼をキッと睨み付けると、その刹那、
鼻の上にあった重みが無くなった。
すぐにバッと顔を手で覆い隠す。
大丈夫だ、まだ見てないまだ見てない……!!
「あーあ、Aちゃんの顔、もう少しで見れたのに……」
「メガネを返してください!!」
「ヤだよ」
そう、メガネを取られた。
本当にこれはやばい。下手したら相手を殺してしまう。
「い"っ!!」
すると突然、手首を強くグッと思いっきり握られた。
あまりの痛さに目を開けると、奴と、目が合った。
目が、合った。
「っだめ!!!!」
急いで握られていた手を振りほどき、私はまた目を覆い隠す。
見ちゃった…
どうしようどうしようどうしよう…
「風水どうした?何で固まってんの??」
「眼復さん……何やったの?」
「やめて!!近付かないで!!!」
私がそう叫ぶと、誰かが私を強く押し倒した。
視界が塞がれていて反応できず、私は思いっきり床に腰を打ち付ける。
微かに目を見開くと、この騒ぎを聞きつけたのか教室のドアから彼が入って来た。
私を射抜くような赤い瞳に釘付けになり、彼と視線が混じり合う。
そう、バチっと。
そこから先は、よく覚えていない。
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Runa - 椿さん» 分かりますその気持ち(真顔)。そんな最高なラストになるよう、頑張りたいと思います!! (2018年12月3日 1時) (
レス) id: 938638b464 (このIDを非表示/違反報告)
Runa - あさん» PCの不具合で返信が遅くなりすみませんでした!!こんな短文で感動したのは初めてです。ありがとうございます。 (2018年12月3日 1時) (レス) id: 938638b464 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 好きです(唐突)かっちゃんとくっついてほしいけどお兄ちゃんともくっついてほしい...... (2018年11月19日 12時) (レス) id: 269029bd01 (このIDを非表示/違反報告)
あ - おもろ (2018年11月18日 17時) (レス) id: ade81fe771 (このIDを非表示/違反報告)
Runa - ちぃとんさん» ありがとうございます!!正直かっちゃんの扱いに悩んでおりまして･･･ご期待に添えられるよう、頑張ります!! (2018年11月13日 19時) (レス) id: 3e6d8cfb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Runa | 作成日時：2018年11月10日 19時
