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石也side:
「やぁ、待ってたよ」
「…おい、Aは無事なんだろうな」
「さぁ?」
ショッピングモールにて、俺はAを誘拐したこの金髪男と対峙していた。
近くに爆弾を仕込んでいたのか、周りは逃げ惑う人と瓦礫で埋め尽くされている。
俺は間一髪生きていたが、Aは……
「俺は復讐したい。何の罪もない母を、自 殺へと追い込んだアイツらを……‼」
「そんなことにAを巻き込むな!!」
辺りには火が立ち上っていて、煙臭くあまり大きい声は出せない。
だが、俺は目の前の奴に怒りが抑えきれず怒鳴り、咳き込んだ。
「ゴホッ、ゴホッ……俺はアイツらを二度と動かなくさせた。これ以上に何を求める!?」
「俺は自分の手でやりたかった!!それに…」
「母に似ているアイツを、どうしても自分の手で逝かせてやりたかった」
沸々と、俺の中で抑えきれない何かが溜まっていくのが分かる。
勝手に誘拐して勝手に殺そうとして……‼
俺の、俺のAをこの世から奪おうとして……‼
「俺の存在価値を、奪うな……!!!!」
俺の纏う雰囲気が変わったことに気づいた男は、体からナイフを出して応戦しようとする。
だがそれよりも早く、俺は男を石化した。
早く…早くAを見つけなきゃ……
...
「頑張って…生き、て__________」
母さん。
俺、頑張る方向間違ってたのかな。
最期にアイツの悲しそうな顔が、脳裏をよぎった。
…くそ。
...
.
.
.
やっと見つけたその姿は、所々に傷があり顔には苦悶の表情が浮かんでいた。
俺はすぐに駆け寄って、まだ息があると分かり安堵の溜息を吐いた。
「ヒーローまだ来ねぇのかよ……っ」
彼女の体に覆いかぶさっていた瓦礫をどけて、そっと起こさないように抱える。
その拍子に、掛けていた眼鏡が地面に落ちてパリンと音を立てて割れた。
「っ……ばく、ごう…?」
金色の瞳が驚きに見開かれ、次の瞬間、その頬に涙が一筋流れた。
「…おい、脱出するぞ」
この気持ちが作られたモノなのか、自然とそうなったモノなのか、今の俺には分からない。
だけど……
宝石みたいにキラキラ光る金色の目も、
空気に溶けてしまいそうな透き通った声も、
安心したように涙を流すその姿も、
俺が全部、独り占めしたいくらいには
愛しく思ってる。
.
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Runa - 椿さん» 分かりますその気持ち(真顔)。そんな最高なラストになるよう、頑張りたいと思います!! (2018年12月3日 1時) (
レス) id: 938638b464 (このIDを非表示/違反報告)
Runa - あさん» PCの不具合で返信が遅くなりすみませんでした!!こんな短文で感動したのは初めてです。ありがとうございます。 (2018年12月3日 1時) (レス) id: 938638b464 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 好きです(唐突)かっちゃんとくっついてほしいけどお兄ちゃんともくっついてほしい...... (2018年11月19日 12時) (レス) id: 269029bd01 (このIDを非表示/違反報告)
あ - おもろ (2018年11月18日 17時) (レス) id: ade81fe771 (このIDを非表示/違反報告)
Runa - ちぃとんさん» ありがとうございます!!正直かっちゃんの扱いに悩んでおりまして･･･ご期待に添えられるよう、頑張ります!! (2018年11月13日 19時) (レス) id: 3e6d8cfb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Runa | 作成日時：2018年11月10日 19時
