24楽章 ページ27
午後 5時40分
部活開始から約2時間と12分位、経った頃
蜜智はぽんぽんとスパイクを決める部員の姿を手にしている"バレーボール入門書"と照らし合わせながら見ていた。
行動の早い彼女は、部活が始まるやいなや図書室へ行き 参考書を借り マネージャーの仕事をほぼ終われせて メモとシャーペンを握ってひたすらメモをしたりマーカーを引っ張ったりと抑えるべきであろう基本的な事を勉強していた。
今ではもう彼女の"部活ノート"と書かれたメモはフセンでびっしりだった。
そんな中、彼女の行動をずっと見ていた
スターティングメンバーの彼らは熱心だなと関心するような目で彼女を心の中で褒めていた。
そんな事は知るよしもない、彼女はふと体育館の入口に目を向けると
人影に気づいて､のぞき込んだ。
その主は彼女に気づくとすぐに背中を向けて
その場を小走りで走り去ってしまった。
ちょっと､気になった彼女は立ち上がって
副主将 大平獅音の所へ小走りで駆け寄った。
蜜『あの、獅音さんちょっと...教室に水筒を取りに行ってもいいですか？』
人影が気になってとはいえないと思った彼女はとっさの嘘をついた。
獅「うん！全然、大丈夫だよ！今日はちょっと暑いしこの部員数じゃ暑苦しくなるよね...余計に(笑)｣
と､鼻で笑いながら許可してくれただけではなく
気遣いまでしてくれた。
蜜『有難うございます｡すぐ...って行っても教室奥なんですよね...でも！出来るだけ早く帰ってきます。走って!!』
迷惑をかけてはいけないと思った彼女は
走って、と付け足した。
獅「いや大丈夫だよ！ただ、水分はこまめに取らないとね｡それに、走って倒れてしまっても困るから、ゆっくりで大丈夫｡｣
そんなに、軟弱って訳じゃないんだけどな...
そう思いながらも彼女は大平獅音という優しさを感じて感謝の気持ちでいっぱいだった。
蜜『はい、でもやっぱり 急ぎます』
とだけ言って、彼女はその場から立ち去った。
獅「真面目な、いい子だなぁ...｣
大平は腕を組みながら彼女の背中を見ていた。
「獅音さん！｣
部員から呼ばれ、ハイヨと返して呼ばれた方に駆け寄る。
体育館は蜜智がいなかった時期に戻った様な空気の流れがあった。
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こあ.毎月新聞(プロフ) - ドッペルゲンガーさん» ありがとうございます!!とっても嬉しいです(*´-`)更新頑張っちゃいますよ〜!!ε-(`･ω･´)ﾌﾝｯ! 応援して下さってとても言葉では言い表せないくらい嬉しいです！これからもよろしくお願いします!byふぁんたすてぃっくすぺしゃるさんくす (2016年3月12日 21時) (
レス) id: 3f33dc87fe (このIDを非表示/違反報告)
ドッペルゲンガー - こあ.毎月新聞さん» 白布君感でてますよおおおおおおおおおお(((((殴 頑張ってください！ (2016年3月12日 16時) (レス) id: 4d0856fca1 (このIDを非表示/違反報告)
こあ.毎月新聞(プロフ) - ドッペルゲンガーさん» おお！ﾃﾞｽ(´∀)ﾖ(∀｀)ﾈｰ白布くん感出ててますかね？うーん・・（〃￣ω￣〃ゞ コメントあざっす！これからもよろしくおねがいします｡どんどん展開させていきます！byすぺしゃるさんくす (2016年3月6日 19時) (レス) id: 3f33dc87fe (このIDを非表示/違反報告)
ドッペルゲンガー - 白布君最高。 (2016年3月6日 13時) (レス) id: 4d0856fca1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
