世界で一番おにぎりが好き！ (ページ42)

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『さて、あとは帰るだけ…あ！』

　帰り路を確認んするためにポケットから地図を取りだしたところでつよーい風が…
誰がこんな漫画みたいな展開を想像しただろうか。そうです。あろうことか地図は風に飛ばされあれよあれよと彼方に…って！

『ま、まって地図ーー！！！』

日本語で突然叫んで街行く人の視線が「なんだコイツ？」なんて冷たいものになっていたのはひしひし感じていました。でもアレがないと私帰れない！！私は必死で追いかけた。が、

『み、見失った…』

案の定この様です。しかも…

『ここ何処！？』

なんか見慣れない景色に辿り着きましたよ！？人通りも少ないよ！？
あれ？まさかここって伯母さんにあれほど行くなと言われた裏道じゃない！？やばくない！？

『え、どうしよ…早く大通りに…』

私はバックをぎゅっと抱えてその場から引き返そうとした。でも

「あれー？こんな所でどーしたの？」
「ん？日本人？」

ぎゃー！！なんか強面のお兄さんたちに話しかけられたぁぁぁ！！！
怖いけど震えそうな足を叱咤して、無視して背を向けようとしたが彼等にがしっと腕を掴まれる。
ヤバイヤバイヤバイ！！！

「おねーさん、僕らと楽しいことしなーい？」
「韓国語わかる？」
「ぎゃははは！」

…と、冒頭に至るわけです。
下品な笑い声…い、いやだいやだ！！

「離してください！」
「お、韓国語だ！」
「すごいすごーい！」
「なぁなぁあっちでもっとお話しよーぜ？」

あっちって…もっとヤバそうじゃないですか！！もうやだ離して！！
痛いくらい掴まれた腕は離れそうにもなくて、でもどうにか逃げたくて必死にもがくけど、抵抗すればするほど彼らはおもしろがってまた笑う。

(誰か助けて…！)

おばさん、おじさん！チエちゃん、ハンナちゃん！お父さん、お母さん…！誰か…！

「その人俺の連れです。」

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