世界で一番おにぎりが好き！ (ページ16)

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EXOの皆さんのガヤガヤが落ち着いたところで、ようやく私は彼らに紹介されることになった。
い、イケメンがずらっと…ひぃぃぃ…！！

『A、膝震えてるよ…』
『む、武者震いだよチエちゃん…！』
『とりあえず、なんかごめん…』
『だ、大丈夫！』

イケメンとはいえ、相手は同じ人間だもの！だ、大丈夫…それに、あのイケメンお兄さんとちょっと話してみたけど案外平気そうだったじゃないですか！

「紹介する、お前達に日本語の指導をしてくれる御巫Aさんだ。」
「「「日本語の指導？」」」

あ、12人皆でユニゾンした。仲良いんですね…

「そんな本格的なものじゃない。簡単な挨拶とか日常のちょっとした会話を習う程度だ。時間もそんなに取らせない。彼女も学生だからね。」
「学生…！？なんでそんな専門家じゃない人を！？」

御尤もです、色白爽やか青年さん。そりゃ誰でも驚きますよ…
それでもマネージャーさんは淡々と私の紹介を進めた。

「上の考えだ。それと、彼女はジヘの母方の従姉妹さんでね。日本からついこの間韓国に留学してきたんだ。」
「え、ジヘヌナの？」

注目されたチエちゃんは庇う様に私の腕をきゅっと掴んでいた。チエちゃん…皆さんからヌナって呼べれてるのね、仲良いのね。だからそんな警戒しなくてもいいんじゃないかな？

「Aさん、君も自己紹介を…」
「あ、はい！」

緊張で心臓ばくばくしてきた…！う…12人が一斉に私を見て…さっき会話したチャニョルさんは何故かすっごい笑顔だ。
私は一歩前に出て、すっと息を吸う。

「は、はじめまして。Aといいます。皆さんに日本語を教えることになりました。一生懸命がんばるので、よろしくお願いします。」

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